• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

日本中世・近世における六道十王図の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06851006
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 美術史
研究機関愛知教育大学

研究代表者

鷹巣 純  愛知教育大学, 第三部・教育学部, 助手 (00252205)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード日本美術史 / 仏教美術 / 他界観
研究概要

今回の研究に於いては、日本の六道十王図の展開について、美術的および文献的側面から資料を収集し、分析を試みた。
美術的側面では、以下の作業を行った。すなわち十王図関係では、『中国絵画総合図録』作製時の膨大な写真資料の焼付を依頼、これを基礎資料とした。六道絵・六道十王図関係では、これまでに私的に行った調査による写真資料を基礎に、さらに未紹介作例を積極的に調査、資料収集に努めた。なかでも、和歌山・総持寺の六道十王図と、大陸あるいは半島製と思われる静嘉堂文庫美術館の十王図との相関関係の一端が解明されつつあることは、調査の成果として特筆される。両本の比較検討から、舶載十王図を図像的に増補し六道十王図としてゆくプロセスの一端が解明されよう。また、これまで六幅のみが紹介されているにすぎなかった西教寺の十王図についても、実は一二幅揃いの完本であり、陸沖淵の図像系統を継承する希少な作例であることが明らかとなった。これらの資料収集を通じて、六道および十王図像の意味内容についても統計的な裏付けを基に語ることができるようになろう。
また、作業の過程で、近世の六道十王図図像と極めて密接な関係にあるテクストとして『十王讃歎修善鈔』の存在を再評価すべきであることも明かとなった。そのうえ、このテクストが、鎌倉期のテクストの増補であり、さらにその増補が江戸期に行われていることもおおよそ確認された。今後の研究課題として、系統的に発展していったこれらテクストと図像との相関関係を明かにせねばなるまい。そのためにも、テクスト諸本の校訂作業がまずなされねばなるまい。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 鷹巣純: "『十王讃歎修善鈔』と六道十王図" インド美術仏教美術研究会〈活動報告〉. 2. 13- (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi