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エコ・ツーリズムに関する社会学的調査とその理論体系化

研究課題

研究課題/領域番号 06851034
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関高知女子大学保育短期大学部

研究代表者

前田 武彦  高知女子大学保育短期大学部, 助教授 (40229307)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード近代観光(モダン・ツーリズム) / エコ・ツーリズム / ポストモダン・ツーリズム / カヌー / 適正観光
研究概要

1 モダン・ツーリズムの考えにたてば、観光資源である自然は、多くの観光客が訪れ楽しめるように、それを変形、加工、整備する。しかし、観光公害をはじめさまざまに噴き出したひずみは、モダンへの反省を生み、その結果、もっと自然と調和した観光形態であるエコ・ツーリズムがあらわれた。
2 エコ・ツーリズムの実施状況の調査の結果、エコ・ツーリズムは必ずしも旅行業者によって実施されるのではなく、また小グループによるクラブ的運営、個人運営によるものが数多く存在することがわかった。
3 その内容は、野外キャンプ、無人島滞在、野草料理講習、ログハウス製作講習、炭焼き体験、バ-ド・ウォッチング、森林ハイキング、古代生活体験、密林探検等、多岐にわたる。なかでも近年人気のあるのは、カヌー・ツーリングである。これを中心に、研究者自信が参与観察をおこなった。
4 ツアー参加者各自がカヌーに乗って、インストラクターと一緒に、数〜数十キロの川下りをするのがリバー・ツーリングだ。途中の川原でキャンプをしながら数日かけるものもある。北海道・釧路川、高知県・四万十川はカヌー・ツーリングの2大メッカを言われ、ツアー客たちの「聖地」となっているのがわかった。
5 カヌーに乗るには若干の技術がいるし、一般に、エコ・ツーリズムは普通のパッケージ・ツアーに比べて多少の危険を伴う。その意味で、マス・ツーリズムを基盤とする近代観光の精神からズレる。近代観光の発達の果て、行き着くところには、ある種の分化が待ち受け、新たな局面での連帯と統合をせまるだろう。
6 モダン・ツーリズムにわかる選択肢として登場した、エコ・ツーリズムを典型例とすると、ポストモダン・ツーリズムは、人類にとって何が望ましい観光であるかを模索する、適正観光の考えに通じていくものである。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 三木英 他: "社会学を視る12の窓" 学術図書出版社, 200 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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