研究課題/領域番号 |
06851042
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
仁藤 智子 (澤木 智子) お茶の水女子大学, 大学院・人間文化研究科, 助手 (40251699)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 固関儀 / 三関 / 王権 / 奈良・平安時代 / 行幸 / 交通 / 平安京 / 儀式・儀礼 |
研究概要 |
本研究では、まだ研究途上であるが以下のような研究成果が得られた。 1 当初の計画では、(1)奈良・平安時代の文字史料から固関儀に関する記事を抽出、データー整理、(2)行幸など王権の交通記事の抽出、データー整理、(3・4)三関をはじめとする関跡・軍事的遺跡・交通ルート現地踏査および資料収集を本年度の実施計画とした。このうち、(1)(2)については、記事の抽出とカード化を終了し、固関に関してはデーター入力を終えた(ソフト:五郎)。行幸関係記事は多岐にわたり、さらなる整理と入力作業が必要である。(3)(4)については、三関および白河関・出雲風土記にみえる・北部九州および東北地方の軍事ルートの踏査、奈良および京都における資料収集などを実施し、古代における関の考古学的・地理学的な知見を得ることができた。 2 以上の作業・調査を通じて、本研究目的である固関儀の成立と変遷を解明することによって、当時の王権の構造とその変質を考察する基礎はできたと確信する。すべてを解明し終えたわけではないが、研究成果の一部として、1995年6月18日に開催予定の古代交通研究大会(会場:明治大学)で「平安初期における王権と固関儀(仮題)」として口頭報告を行う予定である。 なお、固関儀については引き続き研究をすすめ、その成果については論文の形で暫時公表して行きたいと考えている。
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