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韓国における冷戦構造と輸出志向型工業化戦略の展開に関する理論的実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06852012
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 政治学
研究機関法政大学

研究代表者

木宮 正史  法政大学, 法学部, 助教授 (30221922)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード韓国政治 / 韓国経済 / 日韓関係 / ベトナム戦争 / 輸出志向型工業化 / 冷戦 / 経済開発
研究概要

本研究では、日韓国交正常化と韓国軍のヴェトナム派兵という2つの問題に現れる日米韓3国の政府の冷戦認識のをめぐる葛藤が、韓国の輸出志向型工業化戦略の展開におけるダイナミズムをどのように形成することになったのかを、日韓米3国の一次資料を分析することにより明らかにした。その結果、次の成果が得られた。第一に、韓国政府の冷戦構造に対する過剰なコミットメントが、日米両国との間において、日韓国交正常化に伴う外資導入やヴェトナム特需という形で、ある一定の有利な譲歩を引き出すことができた。第二に、しかしながら、日米の冷戦認識と韓国政府の冷戦認識との間の乖離が増大することによって、そうした「冷戦利用型」の経済開発戦略が再検討を迫られることになり、70年代重化学工業化への展開の原動力になった。このように、本研究は、政治と経済との関係を実証的に明らかにしていくことによって、先行研究に比べて実証性の高い成果を上げることができた。
他方、本研究の理論的貢献については、韓国の輸出志向型工業化が「冷戦構造を利用」したものであったことを実証することにより、韓国の政治経済に関する既存の理論的枠組みの問題点を摘出することができた。特に、先行研究の中で重要な地位を占めるようになっている国家・制度論解釈に対する本格的な批判を提起したという点は、独創的な成果である。しかし、それをさらに発展させて、国際政治経済に関する独自の解釈を構築する作業は、今後の課題として残った。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 木宮正史: "1960年代韓国における冷戦と経済開発-日韓国交正常化とベトナム派兵を中心にして-" 法学志林. 92. 1-116 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 木宮正史: "冷戦構造〓韓日国交正常化30〓-〓〓 〓〓〓〓〓 〓〓" 日本評論. 3月号. (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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