• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

沈み込み帯における希土類元素の挙動の解明

研究課題

研究課題/領域番号 06854025
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 岩石・鉱物・鉱床学
研究機関岡山大学

研究代表者

牧嶋 昭夫  岡山大学, 地球内部研究センター, 助手 (70219301)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード沈み込み帯 / 希土類元素 / セリウム / ICP-MS / 同位体 / ラニタン / MORB / 東北日本
研究概要

私は、沈み込み帯での希土類元素の挙動を解明するために、沈み込み帯の火成活動の結果生じた島弧を代表すると考えられる東北日本の岩石試料(岩手山、船形山、蔵王山、駒ヶ岳、森吉山、寒風山、利尻島)のCe同位体比を測定した。
また、これらの試料中のインコンパチブル元素(固相よりも液相に移動しやすいウラン、トリウム、リチウム、セシウム、ニオブ、タンタル、バリウム、ジルコニウム、ハフニウム、ベリリウム)を、岡山大学・地球内部研究センターに導入されているICP質量分析計を用いて定量する方法を実用化した。この方法は世界トップレベルの感度を持ちながら、必要試料量が数mgという、極めて少ない試料でも測定が可能であるという特徴を有している。現在、これらの元素の分析をこれらの試料に関して行っているところである。
さらに、沈み込み帯での希土類元素の挙動を解明する上で、重要な端成分である中央海嶺玄武岩(MORB)の、Ce同位体比によるキャラクタリゼーションをおこなった。その結果、MORBは太平洋・大西洋ともほぼ均一な同位体組成を持ち、その平均は、ε Ce=1.4という値を持っていた。この値は、沈み込み帯での希土類元素の挙動のモデルを作る上で必要不可欠な、重要な値であり、今後世界的にこの値が推奨値として用いられるに違いない。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Makishima,A.Masuda,A.: "Search for p-isotopic anomaly of cerium in the belk Alleuck me Teorite" Geochemcul Journal. 28. 115-122 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Makishima,A.Masuda,A.: "Ce isotope ratios of N-Type MORB" Chemical Geology. 118. 1-8 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 牧嶋昭夫 中村栄三: "ジルコンをめぐる最近の話題.III.ジルコンの希土類元素地球化学" 岩鉱. 89. 1-14 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi