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トビイロカゲロウ属の繁殖行動と機械的精子置換

研究課題

研究課題/領域番号 06854046
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生態
研究機関大阪府立大学

研究代表者

竹門 康弘  大阪府立大学, 総合科学部, 講師 (50222104)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードカゲロウ / トビイロカゲロウ属 / トゲトビイロカゲロウ / 機械的精子置換 / 群飛 / 精子競争 / 配偶行動 / 交尾器形態
研究概要

トゲトビイロカゲロウ(P.spinosa)の繁殖行動について観察した結果,本種の♀は石礫の堆積した岸ぎわで産卵すること/♂が産卵場所上空で群飛し飛来する♀を捕らえること/地上で交尾することなどが判明した.その配偶行動を詳しく観察すると,♂が交尾中に特異なピストン運動をすることが見いだされ,♀交尾器に嚢状の前庭があることや♂陰茎にシャベルのような部位があることを考え併せると,交尾時に精子置換をしている可能性が考えられた。トビイロカゲロウ属の成虫標本を各地より収集し検鏡した結果,本属の既知3種(トゲトビイロカゲロウのほか,ナミトビイロカゲロウP.chocolataならびにウェストントビイロカゲロウP.westoni)ならびに未記載種2種(未記録種の可能性がたかい)のうち,トゲトビイロカゲロウとナミトビイロカゲロウの2種の♂だけが陰茎にシャベルのような部位を持つことが判明した.これらの種の繁殖器形態についてより詳細に記載し,交尾器の機能形態的比較を行った.これらの結果は,現在英文誌に投稿準備中である.さらに,今年の3月〜4月のトゲトビイロカゲロウの羽化期には,配偶行動のいろいろなステージにある♂♀を採集して切片標本を作成することにより,♀交尾器の実際に精子が放出される部位・貯蔵される部位を確認するとともに,♂陰茎の精子掻き出し器官に溜められた精子の電顕証拠写真を撮影する予定である.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Takemon,Y. & K.Tanida: "New data on Nymphomyia alba (Diptera:Nynphomyiidul)from Japan." Aguatic Insects. 16. 119-124 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Takemon,Y.: "Biodiversity management in aquatic ecosystems:dynamic aspect of habitat complexity in stream ecosystems" Proceedings of Internationalesymposium on ecological Perspectives of Biodiversity. (in press). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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