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根粒菌のレトロンと溶原性ファージの溶原化機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 06854049
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 植物生理
研究機関鹿児島大学

研究代表者

内海 俊樹  鹿児島大学, 理学部, 助手 (20193881)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード根粒菌 / 溶原性ファージ / attP / attB / インテグレーション / レトロン
研究概要

溶原性ファージφUは、クローバ根粒菌4S株に感染し、ファージDNA上のattPと4S株染色体上のattB間で特異的組換えを起こし、菌染色体にインテグレートすることで溶原化する。本研究では、4S株染色体上のattBをクローニングすることを目的とした。併せて、ファージφUと宿主菌株について、レトロン存在の可能性を検討した。
1.根粒菌染色体のattBのクローニング
クローバ根粒菌CI101株は、ファージφUのattPを保持するプラスミドpCI6を4S株のattBにインテグレートさせた菌株である。CI101株の全DNAの制限酵素断片に対してattPをプローブとしたサザン法を行うことにより、attPとattBの組換えによって生じるファージと菌染色体のキメラ断片であるattLとattRを検出可能であった。CI101株のジーンバンクの中から、attPをプローブとしてスク-ニングし、attLに相当する約4kbのPstI断片を得た。次に、このattL断片をプローブとして、4S株のジーンバンクをスクリーニングすることにより、attBが存在すると予想される2kbのPstI断片を得ることに成功した。現在、attP、attB、attLの塩基配列の解析を進めている。
2.レトロンの探索
根粒菌4S株及びその派生株について、マルチコピーシングルストランドDNA(msDNA)の存在を指標として、レトロンの検出を試みたが、いずれの菌株からもレトロンを検出することはできなかった。また、一部明らかになっているファージφUDNAの塩基配列のなかに、レトロンの機能と関係深い逆転写酵素の共通配列(12塩基)と相同性の高い配列が存在したものの、それを含むオープンリーディングフレーム、あるいはレトロンの構造を取り得る配列は見いだせず、本研究に使用した菌株では、レトロンの存在は明確にできないことが判明した。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Toshiki UCHIUMI: "Nodule formation by clover-Rhizobium carrying chromosomal nod genes" Journal of General and Applied Microbiology. 41. 9-20 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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