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カクテルパーティ効果の心理学的・工学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06855048
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 計測・制御工学
研究機関電気通信大学

研究代表者

高橋 弘太  電気通信大学, 電気通信学部, 講師 (10188005)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードカクテルパーティ効果 / 信号処理 / 聴覚理論 / 心理実験
研究概要

人間の持つ高度な聴覚機能であるカクテルパーティ効果は,パーティ会場のような騒音の中で,自分の名前を呼ぶ声など重要な音が,騒音の中から浮かび上がってくるように聞こえるという,自律的な情報抽出機能である.本研究では,未だメカニズムの解明されていないこの機能を重点的に研究することで,計測技術の新しい進展をめざすものである.心理実験と工学的実現の2方向からのアプローチによって研究を進めている.本年度は,各々について以下の成果を得た.1.合成音サンプルによる心理実験:被験者に,名前などのキーワードからなる音声と騒音(別の音声や確率過程で生成したランダム信号)を与えカクテルパーティ効果を定量的に測定した.本年度は被験者に音を呈示する機器の見直しを行ない,微小な音の聞きわけを評価できるように改善した.統計的に有意な結論を出すためには,今後,被験者の数を増やして実験を行なう必要がある.2.カクテルパーティ効果の工学的な実現:カクテルパーティ効果は,聴覚における「注意(心理学用語)」の機能である.一方,人間の場合,視覚にも「注意」の機能は存在する.工学的な実現を研究してみてわかったことは,カクテルパーティ効果を聴覚単独の機能として実現するのは困難だが,視覚の機能を結合することによりカクテルパーティ効果は容易に実現できるということである.そこで,本年はディジタル信号処理により,視覚情報をもとに「注意」を生成する機構を実現し,実際の実験で有効であるとの結論を得た.しかし,「注意」の生成のためには内部知識を必要とすることもわかり,自律的計測のためには,この内部知識を自分で獲得しなければならない.現在はその機能の実現のための基礎研究に着手している.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 高橋弘太,来海暁,山口佳子,山崎弘郎: "聴覚-視覚-聴覚を階層的に融合する知能化センサ" 計測自動制御学会論文集. 30(11). 1293-1302 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 高橋弘太,山崎弘郎: "視聴覚センサフュージョン信号処理システム" システム/制御/情報(システム制御情報学会誌). 38(8). 430-435 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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