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チタン酸バリウムの結晶粒成長挙動の制御と焼結法を用いた単結晶の作製

研究課題

研究課題/領域番号 06855084
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 金属生産工学
研究機関東京大学

研究代表者

山本 剛久  東京大学, 工学部, 助手 (20220478)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード単結晶 / 結晶粒成長 / 非化学量論性 / チタン酸バリウム / 異常粒成長 / 焼結
研究概要

チタン酸バリウム焼結体の結晶粒成長に関し以下の点について新たな知見を得ることができた。
(1) 0.1mo1%レベルの過剰Ti組成では、結晶粒成長はある温度以上において異常粒成長を生じる。そして、この異常粒成長温度は、過剰Ti量が増加するにしたがって低温側へと移動する。従って、異常粒成長を避けるためには、できるだけ過剰Ti量を少なくしなければならない。さらに、この組成範囲では異常粒成長温度以下では、結晶粒成長の増大が全く生じなかった。
(2) 0.1mo1%レベルでのBa過剰領域では、連続粒成長を示す。同組成範囲では、本研究で使用した熱処理温度の範囲内(1250〜1380℃)では、整粒組織が得られた。
(3) 焼結体の密度は、化学量論組成および若干のTi過剰組成において最も高くなる傾向を示した。しかしながら、整粒組織が得られたBa過剰組成範囲では低い焼結密度となった。これは、Ba過剰試料では、焼結とともに進行する結晶粒成長の増大によって、残留ポアが結晶粒内に取り込まれるために生じるものであると考えられる。
チタン酸バリウム焼結体の結晶粒成長は、従来考えられていた以上に非化学量論性の影響を強く受けることが判明した。この実験事実は、新たなものであり、今後の焼結体の特性などを考慮する上で極めて価値のある結果と考えられる。
以上の結果を踏まえ、焼結法から単結晶を作製するには若干のTi過剰組成が最適である事を突き止めた。すなわち、単結晶作製の際に重要である結晶粒の成長に関しては、異常粒成長が生じることが必要である。これらの結果については、研究実績として、2報の論文に取りまとめている。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Yamamoto: "Fabrication of Barium Titanate Single Crystals by Solid-State Grain Growth" Journal of American Ceramic Society. 77. 1107-1109 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] T.Yamamoto: "The Influence of Small Ba/Ti Nonstoichiometry on the Grain Growth Behavior in Barium Titanate" British Ceramic Transaction and Journal. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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