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粘液細菌の生産する抗生物質メゴバリシンの作用機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 06856011
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 応用微生物学・応用生物化学
研究機関東北大学

研究代表者

阿部 直樹  東北大学, 農学部, 助手 (90202671)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード粘液細菌 / myxococcus / lipid A
研究概要

1.メゴバリシン(Mと略)の調整……(M)生産株Myxococcus sp.YN31株を7日間液体振とう培養し、得られた上清を濃縮後、酢酸エチルで抽出し、シリカゲルTLC、逆相TLC、ODS-HPLCで精製した結果、培養液1リットル当たり200μgの(M)を得ることができた。最終的には50リットルの大量培養を行い、実験に十分な量である10mgの純粋な(M)を得た。
2.大腸菌のリン脂質に対する(M)の影響……(M)の存在下で^<14>C-myristic acidのリン脂質への取り込みが促進された。TLCでリン脂質を分析した結果、PE,PG,CLのすべてにおいて取り込みが増加しており、特にCLでは約2倍の増加が認められた。LPS(lipid A)が欠損するとその埋め合わせでリン脂質の合成が促進されるという報告が他の研究者によってなされており、(M)の作用がlipid Aである可能性を示唆する結果となった。
3.lipid A成分に対する(M)の影響……(M)の存在下で lipid Aを^<14>C-acetateでラベルし、それをTLCで分析した結果、全体の取り込み量には影響が認められなかったが、特異的に増強される成分を見出した。この成分は放射活性では検出できたが、物質としての存在量がごく微量なため、当初の目的である機器分析等の解析が不可能であった。
4.今後の展開……lipid A中間体やそのアナログ化合物の化学合成が既に他の研究者によってなされており、それらを入手することが可能である。従って、(M)によって増強される成分との比較をTLCなどで行い、(M)の構造を推定する予定である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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