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精子発生を制御する精巣内傍分泌因子の単クローン抗体による探索とその機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 06857002
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 解剖学一般(含組織学・発生学)
研究機関宮崎医科大学

研究代表者

谷井 一郎  宮崎医科大学, 医学部, 助手 (40207171)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード精巣 / 傍分泌因子 / 単クローン抗体 / 筋様細胞 / セルトリ細胞 / 形態形成 / 分化 / アフィニティー精製
研究概要

我々は、精巣の発達段階に特異的に分泌される物質に対する抗体を得るために、精祖細胞の分裂開始時期と減数分裂開始時期に当たる未成熟ラット精巣の成分を免疫して数種類の単クローン抗体を作製し、その中の単クローン抗体MC301が認識する抗原について重点的に研究を進めてきたので、以下にその結果の概要を示す。
(1)抗体MC301をプロテインGセファロースに架橋して抗体アフィニティーカラムを作製し、これを用いて成熟ラット精巣の細胞外成分よりMC301抗原を分離した。分離した成分中には、分子量91,000、65,000、50,000、48,000ダルトンのペプチドが含まれ、この中の91,000ダルトンのペプチドのみがMC301に対するエピトープを有していた。(2)生後9日齢の未成熟ラット精巣の精細管を、蛋白質加水分解酵素等の酵素処理によって細胞を分散し、ミリポアフィルター上で培養し、これをパラフィンに包埋して光顕で観察すると、培養の経過とともに精細管様の構造が再構築されてくる。(3)培地にアフィニティー精製したMC301抗原を添加すると、基底膜の形成、セルトリ細胞の形態的分化が促進され、MC301抗原は精細管様の構造の再構築に促進的に働くことが示唆された。(4)ABC法により、培養中の細胞のうち、特に筋様細胞に強いMC301陽性反応が観察され、MC301抗原は筋様細胞より産生、分泌され、精細管の構築、維持等に関与していると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tanii,I.,Araki,S.and Toshimori,K.: "Intra-acrosomal organization of a 90-kilodalton antigen during spermiogenesis in the rat." Cell Tissue Res.277. 61-67 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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