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脊髄後根神経節分離細胞を用いての痛覚情報受容・変換機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06857005
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生理学一般
研究機関名古屋大学

研究代表者

笠井 聖仙  名古屋大学, 環境医学研究所, 助手 (30202005)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードDorsal root ganglion / Dissociated cell / Intracellular recording / low pH / Input resistance / Membrane potential / Capsaicin / Rat
研究概要

脊髄後根神経節には一次求心性神経の細胞体が存在し、C-線維を持つ小細胞は痛覚に関与していると言われている。これまで我々は、脊髄後根神経節急性分離細胞において、痛覚受容ニューロンに特異的に働くと言われるCapsaicin(CAP)に対して感受性のある細胞は、非感受性の細胞と比較してその細胞が小さく、膜抵抗が大きく、活動電位の持続時間が長いこと、さらに電流-電圧曲線が直線的であるということを見いだし、このことより後根神経節急性分離細胞は電気生理的,形態的に2つのグループに分けられることを報告してきた。今回炎症メディエーターであるpHの低下の効果をラット急性分離細胞を用いて、電流固定法により調べた。その結果は以下の通りである。(1)脊髄後根神経節急性分離細胞のうちpHの低下により膜抵抗の減少を伴う脱分極反応を示すものがみられた。pHの低下に反応を示す細胞の特徴は非感受性のものと比較して細胞は小さく、活動電位の持続時間が長く、膜抵抗が大きく、電流電圧曲線が直線的であった。これらはCAP感受性細胞のものとよく似ていた。このことはpH低下の効果は痛覚受容ニューロンに特異的に働くことを示唆する。(2)pH低下の効果は膜抵抗の減少を伴うゆっくりとした立ち上がりの脱分極であった。これは以前報告したCAP効果の特徴と大きく異なっていた。このことはCAP効果とpH低下の効果は少なくとも1部は異なった機構で働いていることを示唆している。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 笠井聖仙,水村和枝,熊澤孝朗: "ラット脊髄後根神経節急性分離細胞に対するpH低下の効果" Ann.Res.Inst.Environ.Med.Nagoya Univ.46(in press). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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