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Pentylenetetrazolキンドリングラットの神経生化学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 06857048
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関島根医科大学

研究代表者

瀬島 斉  島根医科大学, 医学部, 助手 (00261222)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードPentylenetetrazol / キンドリング / 脳幹 / glutamate / GABA
研究概要

Pentylenetetrazol(PTZ)キンドリングにおける興奮性及び抑制性アミノ酸の役割を検討するため以下の実験を行った。
7週齢Wistar系雄性ラットにPTZを40mg/kgで2週間投与した。最初は発作症状を認めなかったが、徐々に痙攣準備性を獲得し、最終的的には全身強直間代痙攣やミオクロニ-痙攣が頻発しキンドリングの完成を確認した。また、最終発作から4週間後にPTZを同量投与したところ痙攣発作が誘発され4週間後もキンドリングが保持されているのが確認された。
PTZを2週間投与しキンドリングの最終発作後24時間及び4週間後に脳内8部位での興奮性及び抑制性アミノ酸を測定しWilcoxson検定にてコントロール群と比較検討した。24時間後では、脳幹でglutamate(Glu)とGABAが、線状体と側頭葉ではaspartate(Asp)が有意(P<0.05)に上昇していた。しかし、4週間後には変化は消失し有意差を認めなかった。電気刺激よるキンドリングでは、脳幹を刺激することで全般性痙攣が誘発されること、キンドリングの進展に伴い投射路である線状体や側頭葉の興奮性が高まっていくことが確認されている。今回の24時間後の結果から、PTZキンドリング形成過程では脳幹が痙攣源性となり興奮性アミノ酸であるGluが上昇し、代償性に抑制性のGABAも上昇していること、Aspの上昇から投射路としての線状体や側頭葉の興奮性が高まっていることが可能性として考えられた。4週間後にはこれらアミノ酸の変化が消失していたことから、キンドリングの保持にはアミノ酸の変化は関与していないと思われた。
尚、更に予定していたPTZキンドリングにおけるNMDA受容体の役割の研究は、まだ予備実験の段階であり具体的な結果が出ていないため、今後も研究を継続していく予定である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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