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脳室周囲白質軟化の発生に関する細胞生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06857050
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関北里大学

研究代表者

出口 貴美子  北里大学, 医学部, 助手 (50227542)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード脳室周囲白質軟化 / 免疫組織化学染色 / TNFα / ミクログリア / APP(amyloid precursor protein) / 軸索変性
研究概要

脳室周囲白質軟化(periventricular leukomalacia,PVL)の形成機序を素因である軸索とグリアの面から検討した。
1.軸索に関して
APP、C末端側のA4モノクローナル抗体(Boehringer)は、軸索腫大などの反応性の軸索変化に特異的に発現することを認めた。そこで、PVL形成におけるAPPおよび軸索の意義についてAPP抗体を用いて免疫組織化学的に検討した。PVL例では、APPは凝固壊死巣あるいは周辺の軸索腫大に特異的に陽性だった。しかし、古い軟化巣には認められなかった。また、正常対照群では、全例、陰性であった。このように、APPは、PVLの初期の軸索変化の早期診断に有用である。早期判定の機序については検討中である。
2.グリアに関して
発達期脳では髄鞘形成直前のグリアの増加がPVLの素因となる。近年、TNFαは中枢神経系での存在が明らかとなり、脳の発育や発達、脳損傷と回復などに関与しているサイトカインとしてその研究が盛んである。PVLの形成過程におけるTNFαの意義について抗ヒトTNFαモノクローナル抗体(ENDOGEN)を用いて検討した。TNFα陽性細胞はPVL例の壊死巣周辺に高率に認められ、その細胞はミクログリアに一致していた。また、正常対照群に比しPVL例では4週間早い在胎25週より認められた。これは局所的虚血などによって活性化されたミクログリアに産生されたTNFαが、軸索変性に続いて白質軟化形成に関与していると思われた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 出口貴美子: "胎児新生児の脳発達と白質軟化" 周産期学会雑誌. (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 出口貴美子: "出生前白質軟化の病理と発生要因" 小児科診療. (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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