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新生児および先天性心疾患児の肺高血圧に対する一酸化窒素の影響と治療効果

研究課題

研究課題/領域番号 06857053
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関久留米大学

研究代表者

赤木 禎治  久留米大学, 医学部, 助手 (80231801)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード先天性心疾患 / 肺高血圧 / 一酸化窒素 / 肺血管抵抗
研究概要

1)一酸化窒素吸入装置の開発
低濃度の安定した一酸化窒素ガス発生装置を作製した。供給される一酸化窒素ガス濃度は1000ppmをもちい、フローメーターによって研究に利用する5〜10ppmの一酸化窒素ガスを作製した。このとき100%酸素ガスと空気(20%酸素)を混合することにより100〜20%の酸素濃度を調整できるようにした。調整した一酸化窒素ガス濃度はガス分析装置によって実測され、作製したシステムで1ppm単位での調整が可能であることが証明された。
2)一酸化窒素吸入を用いた先天性心疾患患児における肺血管病変の評価
上記の装置を用いて先天性心疾患に伴う肺高血圧に対して心臓カテーテル検査時に低濃度の一酸化窒素吸入を行いその効果と血行動態に及ぼす影響を比較検討した。対象は肺高血圧を有する先天性心疾患児10例。10例中3例はEisenmenger症候群と診断されていた。Room air、酸素負荷(100%:10分間)、Room airにおける一酸化窒素負荷(5ppmまたは10ppm:10分間)を施行し、負荷前後における肺動脈圧、肺血管抵抗係数(PVRI)、体血管抵抗係数(SVRI)などについて検討を行った。その結果、酸素負荷および一酸化窒素負荷による肺動脈圧の有意な低下は認められなかったが、Eisenmenger症候群を除く7例においてPVRIはRoom airにおける645±219dyneから酸素負荷で286±141dyneへと低下し、5ppm一酸化窒素負荷では296±145dyneと有意に低下した。5ppmと10ppmのNO負荷でPVRIの有意差は認めなかった。Eisenmenger症候群では酸素およびNO負荷をもちいても、PVRIの有意な低下は認めなかった。この結果から、肺高血圧症に対する一酸化窒素吸入療法の効果は10ppm以下の低濃度によっても肺血管抵抗を減少させる事が明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 赤木 禎治: "先天性心疾患にともなう肺高血圧症の重症度評価:一酸化窒素吸入による検討" Japanes Circulation Journal. 59suppl 1. 144 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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