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小児神経疾患の診断と治療効果判定への^1H-MRSの応用

研究課題

研究課題/領域番号 06857059
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 放射線科学
研究機関徳島大学

研究代表者

原田 雅史  徳島大学, 医学部, 助手 (20228654)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1994年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード^1H-MRS / 小児 / 神経疾患 / てんかん / 定量化
研究概要

1.^1H-MRSの定量評価:水を内部標準とした定量評価は,水濃度を測定することにより絶対定量が可能である。水濃度が既知の外部標準を作成し,脳内組織の水濃度をproton密度強調像にて測定した結果,平均42molであった。この値を内部標準の水濃度として使用し,各代謝物質の濃度を定量した。方法は,まず異なる繰り返し時間及びエコー時間による1H-MRSを測定し,各代謝物質のT1,T2緩和時間を計算した。これらの緩和時間にて代謝物質の信号強度を補正し,真の信号強度を求めたうえで,水peakの信号強度との比から各代謝物質の濃度を算出した。正常成人による結果では,NAA(N-acetylaspartate)=10mM,Cr(Creatine and phosphocreatine)=7mM,Cho(choline)=2mMであり,これらはほぼ文献値と同じであった。ファントムを用いた精度評価では,10mMのNAA濃度に対して9mM(SD1.2)と臨床的には満足する範囲であった。
2.正常小児の1H-MRS:神経症状や発達およびMRIで正常と診断された0から15歳までの小児30名において,1H-MRSを施行し,小児の正常発達における変化を検討した。その結果,NAAの著明な増加は生後から2歳までに認められ,特に1歳までの変化が顕著であった。しかし,8歳までは緩やかではあるが確実に増加しており,それ以後もばらつきはあるが,わずかに増加傾向にあった。これらの変化は,小児の神経発達に関係していると考えられ,神経発達の指標になると考えられた。
3.疾患における変化について:自閉症と正常者との比較では,有意差は認めなかった。てんかん症例では,同年齢の正常者にくらべてNAAが低い傾向にあり,特にWest症候群で著明であった。また,West症候群のなかに,lactateの高いものがあり,そのうち1例にpyruvate脱水素酵素に障害が認められた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 原田雅史: "Proton Mr Spectroscopyの定量評価の試み" 日本医学放射線学会雑誌. (発表予定).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 原田雅史: "Non-invasive Characterization of Brain tumor by in-vivo Proton Magnetic Resonance Spectroscopy" Japanese Journal of Cancer Research. 86(発表予定). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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