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Mannose-binding proteinの悪性脳腫瘍治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 06857091
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 脳神経外科学
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

藤田 隆史  福島県立医科大学, 医学部, 助手 (80254001)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードGliomz / Complement / Mannose-binding protein / Lectin pathway / Complement regulatory factor
研究概要

【方法】
・ヒトグリオーマ株細胞へのMBPの結合:6種類のヒトグリオーマ株細胞を用い、MBPの結合をflow cytometryにて検討した。
・MASPの結合:腫瘍細胞に結合したMBPへのMASPの反応性を^<125>Iを標識したMASP(以外^<125>I-MASP)を用いて検討した。
・C4の活性化:溶血反応を利用した消費試験にて検討した。腫瘍細胞に種々の濃度のMBP-MASP complex(以下MBP-MASP)を反応させ洗浄後、C4を加えその上清中の残存C4活性をEA・C4Dを用いた溶血試験にて測定した。
・C3の活性化:C4消費試験とほぼ同様に、腫瘍細胞にMBP^MASP・C4・C2を反応させた後、C3を加えて上清中の残存C3活性をEAC14・C5・C6-9Rを用いた溶血試験にて測定した。
・グリオーマ株細胞における補体抑制因子の発現:DAFおよびHRF20の腫瘍細胞における発現を、各々に特異的なモノクロナル抗体(1C6・1F5)を用いてflow cytometryにて検討した。
【結果】検討した6種類全てのグリオーマ株細胞においてMBPの結合が認められ、その結合は糖に対して特異的で且つMBPの濃度に依存していた。^<125>I-MASPはMBPを反応させたグリオーマ株細胞で有意に高い結合性を示した。C4・C3の消費試験は2種類の株細胞で行なったが、C4は両者で消費が認められたのに対し、C3では一方でのみ確認された。そこでグリオーマ細胞上における補体制御因子の発現を検討したところ、腫瘍細胞の種類によって差があるものの発現が認められた。
【結論】本研究でヒトグリオーマ株細胞におけるMBPの結合及びリクチン経路によるC3までの補体の活性化が確認された。またグリオーマ株細胞において補体制御因子の発現が認められたことから、生体内グリオーマ細胞においても自己補体からの防御機構が保たれている可能性が示唆された。今後はレクチン経路の補体活性化による殺細胞作用及びオプソニン効果を検討したいと考えているが、これらの防御因子への対応も必要であると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Takashi Fujita: "Mannoc-binding protein recognizes glioma cells:in vitro analysis if complement activation on glioma cells rio the lectin pathway" Jpn.J.Cancer Res.86. 187-192 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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