• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

骨折治癒過程における骨膜の役割の検討

研究課題

研究課題/領域番号 06857094
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関神戸大学

研究代表者

藤岡 宏幸  神戸大学, 医学部・附属病院, 助手 (10252777)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード骨折治癒 / 培養骨膜細胞 / 遠心培養 / トランスフェクション / 成長因子
研究概要

従来より、臨床的には骨折部に圧迫力がかかると骨癒合が良いことが知られている。培養骨膜細胞における圧力の影響を解析するために、重層培養や遠心培養などの手法が考案されている。本研究では、骨膜細胞を遠心培養した。即ち、ラットの大腿骨および脛骨より骨膜を採取し、コラゲナーゼ処理した後の骨膜細胞をを経時的に遠心して細胞の形態の変化を組織学的に検討した。単層細胞では、とくに骨膜細胞の形態に変化は起こらなかったが、遠心培養では軟骨基質の合成が認められた。これは、骨膜細胞への圧迫力によって内軟骨性骨化が誘導される可能性を示唆している。
また、単層培養下において種々の成長因子で刺激した後に、軟骨基質の一つであるグリコサミノグリカン(GAG)の合成を測定した。FGFあるいはPDGF刺激では増加しなかったが、TGF刺激ではGAGの合成は増加した。細胞内情報伝達物質であるCキナーゼあるいはAキナーゼの遺伝子をトランスフェクションし、これらを過剰に発現した培養骨膜細胞においても同様の検討を行った。Cキナーゼをトランスフェクションした場合には、GAGの合成は増加したが、Aキナーゼでは増加しなかった。
これらの結果より、骨膜細胞は何らかの刺激により軟骨基質の合成や内軟骨性骨化を引き起こす可能性があると考えられた。しかし、いずれの刺激が最も重要であるのか、あるいは、どのような順序を経て誘導されているのか、については全く不明であり今後の研究を要すると考えられた。
なお、現在の段階では、発表、雑誌論文の予定はない。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 木村琢也: "培養関節軟骨細胞の基質合成におけるプロティンキナーゼCの役割" 臨床リウマチ. 5. 240-246 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi