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アテトイド頚部不随意運動に対する筋解離効果の筋電図学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 06857098
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

斎木 都夫  埼玉医科大学, 医学部, 助手 (40215520)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード筋解離術 / 脳性麻痺 / 頚椎 / 不随意運動 / アテトイド / 筋電図 / ヒト / 運動解析
研究概要

[対象]Athetoid型脳性麻痺患者4名(男4 40-55歳)で,頚椎症性脊髄症をきたし,はじめ筋解離術を行い,その後,脊柱管拡大術を行い,術前後の経過が明らかなものである。
[方法]1.術前,頚部の運動のVHSビデオ記録と,頚部筋からの表面電極同時記録を行った。頚部の運動と筋の発火様式を観察し,更に1%リドカインによる神経ブロックを副神経の各筋枝に行って,その発火様式の変化から付随運動を生じている主動筋を同定し,被解離筋を決めた。術後は,筋の発火様式を上記検査で経時的に追跡した。2.術式は後頭部に馬蹄鉄型皮切で進入し,胸鎖乳突筋,僧帽筋,頭板状筋を後〜側頭骨から骨膜下に解離した。一例は胸鎖乳突筋のみの解離を行った。
[結果]1.全症例において,術前の神経ブロック効果と筋解離術後の変化は類似し,対応する胸鎖乳突筋と僧帽筋の不随意性発火は減少したのに対し,随意性発火は保たれた。2.術後,Athctoid筋の不随運動が減少し,随意筋力は20%程度の減少に留まった。
[考察]筋伸張反射の活動変化をもたらす要因として,Ia入力,アルファ運動ニューロン,ガンマ運動ニューロンを介するものが考えられる。筋解離術は,筋短縮による形態学的変化で筋紡錘の感受性の低下からIa入力の低下をしめす。神経ブロックは,Ia入力,アルファ運動ニューロン,ガンマ運動ニューロンの活動の低下をしめす。神経ブロックは,Ia入力,アルファ運動ニューロン,ガンマ運動ニューロンでの活動の低下を生じる。両者共に,アルファ運動ニューロンへの末梢性入力の低下をきたす。よって,アルファ運動ニューロンの興奮性が変化し,中枢性入力に対する反応が変わるのではないかと考察した。
[結論]Athetoid筋頭蓋解離術により,Athetoid性頚部不随運動を減少させ,随意性を保つという結果が筋電図学的に得られた。Athetoid筋頭蓋解離術は,頚髄除圧の前処置のみならず,Athetoid性不随運動の制御に利用可能と思われ,今後も筋電図学的な解析を続けていく予定である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 斎木 都夫: "アテトイド型頚部不随意運動に対する筋解離の効果とその臨床的価値" 日本整形外科学会雑誌. 69. S57-S57 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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