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卵胞閉鎖に伴う細胞外基質発現の変化の検討-閉鎖機構の解明に向けて-

研究課題

研究課題/領域番号 06857113
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 産婦人科学
研究機関福井医科大学

研究代表者

細川 久美子  福井医科大学, 医学部, 助手 (60199495)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード発育卵胞 / 閉鎖卵胞 / PCNA / BrdU / 顆粒膜細胞 / 細胞外基質 / タイプIVコラーゲン / ラミニン
研究概要

1.発育及び閉鎖卵胞の人為的作成
幼若ラットにPMSGを投与後経時的に屠殺し、卵巣の連続組織切片標本を作成した。標本には発育から閉鎖に至る様々な段階の卵胞が見られた。
2.発育・閉鎖過程のstaging
1.の切片に(1)増殖細胞核抗原(PCNA)、(2)BrdU、(3)DNAのnick end labelling(=細胞のapoptosisのマーカー)、の各免疫化学染色を行い、顆粒膜細胞の増殖能を各卵胞ごとに比較する新しいstagingを試みた。PCNAは一次卵胞以上の発育卵胞で顆粒膜細に陽性となるがその陽性率は二次卵胞末期ピークを迎え、以後成熟が進むとむしろ下がってきた。また末期閉鎖卵胞では陽性率はゼロで合った。BrdUでも全般的に陽性率は低いもののPCNAと同じ傾向が見られた。以上の結果より卵胞が発育から排卵または閉鎖へと進む過程の間には顆粒膜細胞の増殖が停止するいわば静止移行期が存在することが示唆された。(3)は現在検討中である。
3.閉鎖卵胞における細胞外基質成分の発現様式の検討
1.の連続切片に(1)タイプIVコラーゲン、(2)ラミニン、(3)フィブロネクチン、の各細胞外基質成分の免疫染色を行った。各成分とも閉鎖初期までは顆粒膜・莢膜細胞間の基底膜にしっかりと保たれており、閉鎖がかなり進むとようやく破壊され断片化した。即ち細胞外基質成分は発育から閉鎖への転換の引金ではなく結果の産物であると推測された。一方、発育開始初期では顆粒細胞膜のPCNA陽性化に先立ち基底膜ラミニンの完成が観察された。ラミニンは発育開始の引金の一つとなる可能性が示唆され、現在追跡検討中である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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