研究概要 |
研究の成果: 1.HPV-16LCRの5'側から種々制限酵素で削ったDNA断片-CAT遺伝子プラスミド3種,LCR上に変異のあるDNA-CATプラスミド2種の計5種を得た. 2.HPV-16不死化ヒト上皮細胞(HPV-16HK)に成果1で作製したプラスミド及び全LCR-CATをneo遺伝子と共に導入し,培養環境下でCAT陰性-G418耐性(1種),CAT陽性/G418耐性(2種,内1つは全LCR-CAT;16LCRHK)の細胞群を分離し確認中である. 今後の展開: 1.LCR-CATプラスミドをさらに作製する. 2.各種作製(成果2)した細胞で,分化勾配に伴うCAT活性を解析し,16型LCR上にあるヒト上皮細胞分化に特異的な転写制御領域を絞っていく. 研究によって得られた新たな知見: 1.HPV-16HKのNMSCでの分化過程で,分化関連細胞蛋白の発現変化の基本像と多様性がわかった(11.研究発表). 2.HaCaTがMMSCでほぼ正常の分化を示すことがわかった. 3.16LCRHKをNMSCで分化させた場合,CAT活性は,未分化(基底)細胞に強い事がわかった.
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