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マウス胎仔口蓋形成におけるカドヘリンの局在の変化

研究課題

研究課題/領域番号 06857154
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関大阪大学

研究代表者

加納 康行  大阪大学, 歯学部, 助手 (00243246)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード口蓋形成 / カドヘリン / マウス
研究概要

A/Jマウスを使用し、マウスが受精した日(膣栓確認日)をL0とし、口蓋突起の融合時期であるL11〜L16の時期に胎仔を摘出した。胎仔の頭部を切断し、頭部の凍結切片を作成した。この凍結切片で抗E型カドヘリン抗体を用いてABC法で染色し、E型カドヘリンの局在を調べた。
L11の胎仔から、両側口蓋突起が接触し上皮の融合が開始するL14までの胎仔では、口蓋突起の上皮のE型カドヘリンの局在に変化は見られなかった。両側口蓋突起が接触し融合部の一部で上皮構造が消失する時点で初めて、上皮構造消失部位で、明確な上皮細胞周囲のE型カドヘリン局在が消失した。その後上皮構造消失部位では、E型カドヘリンは完全に消失した。A/Jマウスにステロイドを投与し口蓋裂の発生を誘惑した際にもE型カドヘリンの消長は、非投与時と同様に観察された。
両側口蓋突起が融合する際の細胞間の結合は、E型カドヘリンを有する上皮細胞間の特異的結合であり、口蓋突起の融合前にE型カドヘリンの局在に変化は認められなかった。また両側口蓋突起融合部の残存上皮にE型カドヘリンの局在が認められ、形態的に上皮構造が消失して初めてE型カドヘリンが消失した。このことから、E型カドヘリンの消失は上皮消失の結果であって、E型カドヘリンの消長から口蓋突起の融合機序について検討することは困難であると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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