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小型CCDカメラ内蔵竹刀を用いた剣道中段の構元姿勢における「剣線」方向の分析

研究課題

研究課題/領域番号 06858007
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関大阪大学

研究代表者

板東 隆男  大阪大学, 健康体育部, 助手 (30189732)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード剣道 / 剣線 / 竹刀 / 構元 / CCDカメラ
研究概要

本研究では竹刀の剣先方向を高精度・経時的に計測・分析することが可能な、超小型・軽量のビデオカメラを内蔵した竹刀を試作し、剣道部員と正課体育剣道受講生を対象に、中段の構えにおける剣先方向の計測ならびに分析を試みた。長さ約118cmの竹刀先端部にCCDマイクロカラーカメラ(NM401、重量30g)を、竹刀の長軸方向とカメラの光軸が一致するよう内蔵した竹刀(総重量520g)を作成した。対象者の2m前方の防具装着人形に対し、作成した竹刀を用いて1分間の中段の構え姿勢をとらせ、CCDカメラからの映像をビデオテープに録画した。作成した竹刀の剣先方向中心を調べるために、レーザー光線を用いた照準作業を用い、ビデオ画像における剣先方向中心座標を決定した。中段の構え姿勢時に得られたビデオテープから、竹刀剣先方向の延長線の移動軌跡を画像処理装置とパソコンを用い補正・決定した。対象は大阪大学の体育会に所属する男子剣道部員(以下、剣道部員とする。)25名、3段6名、2段11名、初段6名、段を持たない者2名であった。また、比較のために、同大学で正課体育授業の剣道を受講し、4カ月となる男子大学生(以下、正課受講生とする)20名を対象とした。剣道部員の剣先方向平均は、面金上部から下部の間、または周辺付近に分布していたのに対し、正課受講生の剣先方向平均は、面金中央より上方に分布し、剣道部員に比べかなり高い剣先方向を示す者が多く見受けられた。また、正課受講生に比、 剣道部員は移動面積において、やや大きな値を示し、剣先の動きが広い範囲に及んでいたことを示していた。人形に対して構えた場合に比べ、剣道部員に対して構えた場合では、左右方向の最小値と最大値、上下方向の平均値と最大値、移動軌跡長、移動面積が有意に大きな値を示し、竹刀を構えた剣道部員と対じすることにより、竹刀剣先をより広い範囲に動かしていたことが明かであった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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