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次世代デバイスに基づく高性能多値VLSIシステムの構成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06858032
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 計算機科学
研究機関東北大学

研究代表者

羽生 貴弘  東北大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (40192702)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードス-パパスゲート / 多値論理関数 / デバイスモデルベーストエレクトロニクス / 量子効果デバイス
研究概要

本研究では、次世代デバイスの1つである共鳴トンネリングトランジスタの特性を参考にすると共に、システム構築上で重要となる演算機能を整理することにより新しいデバイスモデルを定義し、そのモデルに基づき高性能な多値LSIシステムを系統的に構成する方法について研究を行った。
まず、次世代デバイスとして共鳴トンネリングトランジスタに着目し、多値演算回路への応用とデバイス自体の実現可能性の両面とを念頭においてデバイスモデルの機能的仕様を決定した。また、上記のデバイスモデルに基づいて次世代集積回路実現に適合した多値基本演算子の定義を行うと共に、それに基づく多値演算システムの系統的合成方法の定式化を行った。
具体的には、多値演算システムでは(1)多値信号を伝送するための「パスゲート機能」と(2)多レベル信号を検出するための「ユニバーサルリテラル機能」が重要であることを見いだすと共に、これら2つの機能を満たす基本ゲートが共鳴トランジスタを用いて極めて簡単に実現できることを示した。さらに、この機能デバイスを「ス-パパスゲート」と名付けて、その系統的設計方法について議論してきた。以上の研究成果により、英国電気学会誌(IEE)において2編のフルペーパー論文が採録されるに至った。
このように、現在提案されているデバイスに基づいてシステム構成を行うのではなく、システム実現に本質的に重要となるデバイス機能をシステムアーキテクチャ側から提案するアプローチは、システムの究極的な最適設計法として従来の延長上にない極めて独創的なものであり、上述したように国際的にもその研究成果が認められてきているので、わが国の科学技術の発展に大いに寄与できたものと確信している。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] S.Deng: "Design and evaluation of a current-mode multiple-valued PLA based on a resonant tunneling transistor model" IEE Proc.-Circuits Devices Syst.141-6. 445-450 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 〓小衛: "Multiple-Valued Logic System Based on Super Pass Gates" 多値論理研究ノート. 17. 7‐1-7‐10 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] X.Deng: "Synthesis of Multiple-Valued Logic Networks Based on Super Pass Gates" Journal of Multiple-Valued Logic. (投稿中).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] S.Deng: "Quantum-Device-Oriented Multiple-Valued Logic Systems Based on Super Pass Gates" IEICE-D. (投稿中).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] S.Deng: "Quantum Device Model Based Super Pass Gate for Multiple-Valued Digital Systems" International Symposium on Multiple-Valued Logic. 25(掲載決定). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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