研究概要 |
本研究は賭けのシステムの一つであり、公共収入の財源の重要な1つであるparimutuel systemに関する理論的研究である.本年度は研究実施計画にある通り、参加者の数が無限で近似できるようなparimutuel systemのモデルを作成し解析することに成功した。なお、得られた結果は次のように要約される。 ・人間の数を無限にするアプローチは、有限時の場合を解析しその極限として表現するよりも、最初から人間の数を非加算無限個として表現し,Lusberg measureを使って表現する方が有効であることがわかった。 ・上記の場合において、非常に妥当な仮定のもとで、parimutuel systemのmodelには唯一の均衡点が存在する事が明らかになった。 ・参加者の賭けの対照に対する予想の分布が一様である場合には、賭けの主催者の利得を最大にする控除比率が明示的に表記できる。
|