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原爆被爆者における被曝線量推定方式の開発・評価および応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06858056
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 環境影響評価(含放射線生物学)
研究機関広島大学

研究代表者

松浦 正明  広島大学, 原爆放射能医学研究所, 助手 (40173794)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード原子爆弾 / 放射線 / 線量推定 / 原爆被爆者 / 癌 / 死亡率 / リスク解析
研究概要

1.本研究代表者は、放射線影響研究所で追跡されている対象者以外の被爆者の被曝線量を推定することができるAtomic Bomb Survivors 1993 Dose(ABS93D)の線量推定方式の開発に関与し、本年度の始めに爆心地点の変更および屋外で無遮蔽の場合の取り扱いに対し若干の変更を必要としたため被曝線量推定プログラムの訂正を行ない、さらに低線量被爆者の線量推定に関する基本情報を整備した。
2.広島大学原爆放射能医学研究所に登録されている被爆者集団にABS93Dを適用し、白血病、白血病を除く全癌、および胃癌、肺癌、結腸癌、女性乳癌に対する、放射線の死亡リスクの解析を行った。胃癌に関しては統計的有意差は観察できなかったが、その他の癌については1Gy当たりの死亡リスクは0Gy群の被爆者と比較し有意に高いリスクを示しており、放射線影響研究所で報告されている結果との矛盾はなかった。これらの結果は平成6年度中に第35回原子爆弾後障害研究会、第62回日本統計学会および第5回日本疫学会などで報告した。
3.萌芽的研究の理由に掲げていたように、長崎大学との新しい共同研究体制を確立することができた。具体的には、長崎大学原爆資料センターで登録されている長崎被爆者約1万人に対してABS93D推定線量の計算を行い、急被曝線量であるT65Dに準じた線量との比較を行い、その結果を本研究代表者と共に第35回原子爆弾後障害研究会で発表を行った。
4.さらに、ABS93Dの妥当性を調べるために、放射線影響研究所との共同研究も開始した。この共同研究では個人ごとのABS93DとDS86との直接比較を目的とし、線量計算のための基本情報が同じである場合、ほぼ推定線量に大きな違いはないことが判明し、その結果を第37回放射線影響学会にて報告した。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 松浦正明: "ABS93Dによる広島県在住原爆被爆者の白血病および悪性新生物死亡のリスク評価" 長崎医学会雑誌. 69. (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 本田純久: "ABS93Dによる長崎原爆被爆者の線量推定" 長崎医学会雑誌. 69. (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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