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随意運動における要素運動指令の順序生成及び学習をする神経回路網の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06858092
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 神経科学一般
研究機関理化学研究所

研究代表者

田森 佳秀  理化学研究所, フロンティア研究システム, 基礎特別研究員 (00260208)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード随意運動 / 運動のプログラミング / 大脳基底核 / 順序生成 / 神経回路網
研究概要

随意運動の要素運動指令の順序を獲得生成する神経回路網モデルのシミュレーションを行い、順序生成獲得が可能な事を確認した。このモデルはParkinson病の逆説運動をよく説明することができた。本研究の計算機実験によって、モデルに含まれるパラメーターの一つが、ドーパミンの機能を理解する足掛りを与えることが分かった。またこのモデルを拡張し、脳の典型的な能動的情報処理一般を扱えるモデル(IS-モデル)を設定した。能動的情報処理の定義を IS-モデルの行う情報処理の範囲に限ると、能動的情報処理とはイメージからシンボルへの収束の過程(随意運動や意志決定を含んだ意味での注意)であることが理解される。ここでいうシンボルやイメージは、神経網の活動パターンで定義されているが、シンボルは「概念」に、イメージは神経網の活動パターンがシンボル化していない状態に対応していることが示された。この対応を認めると、「概念」はシンボルの連鎖関係ではなくて、イメージの集合と、特定のシンボルへの収束という情報処理機構によって表現されているということが可能である。このIS-モデルが、随意運動以外の、意識的という言葉で形容される能動的情報処理をどこまで説明できるかは、これから解決しなくてはならない問題である。しかし、意識的な(能動的な)情報処理と意識的でない(受動的な)情報処理とを、イメージからシンボルへの収束の過程が存在するかどうかで分類すれば、意識を持つと考えられる人間の脳と、意識を持たない機械を区別できるのである。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 田森佳秀: "脳の情報処理はいかにして機械の情報処理と区別され" 生体の科学. 46(1). 60-66 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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