研究課題/領域番号 |
06F06075
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
分析化学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
寺前 紀夫 東北大学, 大学院, 教授
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研究分担者 |
SHAO Yong 東北大学, 大学院・理学研究科, 外国人特別研究員
SHAO Youg 東北大学, 大学院理学研究科, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2007年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | NDA / SNP / 電気化学計測 / チトクロムc / 脱塩基部位 / 表面プラズモン共鳴 / 一塩基多型 / 塩基特異性 |
研究概要 |
遺伝的先天性疾患の診断を目的として、個々人のDNA配列を解析することの重要性が高まっている。特に、DNA配列内の一塩基多型(Single Nucleotide Polymorphisms, SNPs)検出法の開発は、個人個人に最適化された「テーラーメイド医療」の実現に向けて重要な研究課題の一つである。これまで、蛍光検出型DNAマイクロアレイが主に開発されてきたが、標的DNAへの蛍光ラベル化などの煩雑な操作が必要であることが問題とされており、これに代わる迅速、簡便かつ安価な手法の開発が期待されている。本研究では蛍光ラベル化を必要としない手法として、金電極表面に固定化した脱塩基部位含有DNA単分子膜への水素結合性小分子の結合について検討を行った。DNA単分子膜上に吸着したチトクロムcの電気化学応答を計測したところ、水素結合性小分子存在下で良好な電気化学シグナルが得られたのに対して、非存在下では電流量の減少並びに応答の鈍化が観測された。これはチトクロムc-電極間の電荷移動に対するDNA中の脱塩基部位の影響であると考えられる。また、脱塩基部位向かい側の標的塩基に対しても電流応答の依存性があることがあきらかとなった。用いた水素結合性分子であるナフチリジン誘導体と相補的な三点水素結合形成をするシトシンにおいて最も良好な応答が得られたことから、脱塩基部位への水素結合性分子の結合ならびに脱塩基部位向かい側の標的塩基の識別をチトクロムcをレポータ分子として読み出すことに成功した。現在表面プラズモン共鳴分光法による評価について検討中である。
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