研究課題/領域番号 |
06F06106
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田畑 泰彦 京都大学, 再生医科学研究所, 教授
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研究分担者 |
THAKOR Devang 京都大学, 再生医科学研究所, 外国人特別研究員
DEVANG Thakor 京都大学, 再生医学研究所, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2007年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 痛み / siRNA / 末梢神経 / 非ウイルス性遺伝子キャリア / 痛み関連遺伝子 |
研究概要 |
病気の際のみではなく、手術後においても、痛みは患者にとって大きな苦痛となっている。痛みのコントロールの臨床的意義の大きなことは言うまでもない。しかしながら、わが国では、この痛みに対する研究はあまり活発に行われていない。本研究の目的は、末梢神経特異的な遺伝子導入および発現効率の高い非ウイルス性遺伝子キャリアを研究開発し、痛みをコントロールする遺伝子やsmall-interfering RNA (siRNA)を神経細胞特異的に末梢から逆行性に導入する技術を確立することである。本年度は、昨年度の研究で得られた、末梢神経細胞への遺伝子発現効率が最も高い非ウイルス性遺伝子キャリア(カチオン化プルラン)を用いて、動物実験を行い、神経細胞体への逆行性の遺伝子導入について検討した。カチオン化プルランとルシフェラーゼをコードするプラスミドDNAとからなるポリイオンコンプレックスをラットの下肢、フットパットより投与し、その遺伝子発現部位を調べた。その結果、フットパット、末梢神経の後根神経節、および坐骨神経での発現を検出することができた。また、緑色蛍光蛋白質(GFP)をコードするプラスミドDNAを用いた同様の実験において、GFPの発現を免疫組織化学染色により検出できた。遺伝子発現の増強を目的として、核移行シグナル分子およびレクチンなどを組み込んだカチオン化プルランの作製を試みたが期待通りのものを作製することはできなかった。カチオン化プルランとルシフェラーゼをコードするプラスミドDNAとからなるポリイオンコンプレックスは、骨髄(MSC)および脂肪由来間葉系幹細胞(ASC)に対しても高いルシフェラーゼ発現を示した。得られたルシフェラーゼ発現MSCをくも膜下腔内へ投与したところ、MSCは脊髄へ生着し、ルシフェラーゼを発現することがわかった。
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