研究課題/領域番号 |
06F06378
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
機械材料・材料力学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
渡邊 勝彦 東京大学, 生産技術研究所, 教授
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研究分担者 |
鄭 燦西 東京大学, 生産技術研究所, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2007年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | Creep crack / Nondestructive information / CED / Micro cavity / Ultrasound examination / Damage tolerance parameter / Monkman-Grant ductility time / クリープ / クリープき裂速度 / Cavity / 面積率 / 劣化速度 / 破壊寿命 |
研究概要 |
本研究は、高温クリープ現象を対象に、非破壊検査情報と力学的知兇を融合して、プラントの安全性・構造健全性を評価するシステムを開発しようとするものであり、これまでに以下のような成果を得た。 1.韓国で行われた発電用高温設備で用いられるP92,P122鋼のクリープ破壊試験のデータを再整理することにより、定常、非定常にかかわらず、CEI)によりき裂挙動が一貫して衰現されることを示した。 2.高温・高圧の下における破壊は、マイクロ欠陥の生成から始まるといえる。P92,P122鋼につき、マイクロ欠陥の生成、成長を観察し、それらの程度と機械的性質(ひずみ速度、変位速度、き裂成長速度、破断寿命等)として観察される量との関係付けを行った。これを活用することにより、超音波試験により得られるマイクロ欠陥に関する情報より、き裂成長速度と残存寿命の評価が可能となると思われる。 3.損傷許容パラメータ(damage tolerance parameter)λを導入してMonkman-Grantの式を拡張して得られる関係の寿命予測への適用性を、P92,P122鋼について損傷の微視構造と対応させて検討し、微視構造も考慮に入れた評価が必要であることを明らかにした。また Monkman-Grant ductility time t_<MGD>による第3期クリープの特姓を確認した。 以上のように、通常の試験で得られる機械的特性とマイクロ欠陥の発生・成長状態とを結び付けて初くための基本的準備が整ったと思われるので、さらに非破壊検査を遡じて得られるマイクロ欠陥の発生・成長状態も活用した、より正確な安全性・構造健全性評価システムの開発を遊めていく。
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