研究課題/領域番号 |
06F06437
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
水産学一般
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山下 洋 京都大学, フィールド科学教育研究センター, 教授
|
研究分担者 |
ISLAM Md.Shahidul 京都大学, フィールド科学教育研究センター, 外国人特別研究員
ISLAM Md.Shanidul 京都大学, フィールド科学教育研究センター, 外国人特別研究員
ISLAM Md.shahidul 京都大学, フィールド科学教育研究センター, 外国人特別研究員
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2008
|
研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
|
配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2008年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
|
キーワード | スズキ / 仔稚魚 / 成長 / 生残 / 加入量変動 / 耳石 / 有明海 / 若狭湾 / 海洋生態 / 海洋資源 / 水産学 / 成長速度 / 丹後海 |
研究概要 |
2007年および2008年の1月から4月にかけて、有明海および丹後海の産卵場周辺から河口汽水域までの海域において、大型稚魚ネットとビームトロールによりスズキ存稚魚約1100個体を採集した。採集仔稚魚のうち742個体の耳石を取り出し、その微細構造と輪紋を詳細に観察・分析した。また、飼育実験により、耳石日輪の微細構造を確認するとともに、耳石輪紋間隔と成長速度との関係を詳細に調べ、耳石輪紋解析手法を確立した。仔魚のふ化日組成分析により、両海域・両年ともに2コホートに分けることができた。浮遊期に採集された仔魚と着底後に採集された稚魚の浮遊期の耳石輪紋間隔により、浮遊期の成長速度と生残との関係を調べたところ、両海域ともに成長速度選択的な生残が明ぐ瞭に認められた。すなわち、浮遊仔魚期に成長速度の高い個体ほど稚魚期まで生き残る確率の高いことが明確に示された。また、日齢の若い時期ほど選択性の強いことがわかった。しかし、仔魚期・稚魚期の成長速度、および生残に対する成長速度選択の強さに、海域間、年度間、コホート間で明瞭な違いは認められなかった。むしろ、クロロフィル濃度の高い時期に対応して成長と生残が高い傾向が認められ、浮遊期の餌生物量と成長・生残との関係が示唆された。有明海と丹後海の環境特性の違いと生残機構については、明瞭な関係を得ることができなかった。
|