研究課題/領域番号 |
06F06469
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
橋本 公二 愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 教授
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研究分担者 |
DAI Xiuju 愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2007年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 自然免疫 / 抗菌ペプチド / 角化細胞 / Stat5a / PPARγ / TLR-2 / NFκB / JNK / 分化 / 細胞内シグナル / STAT5a / Involucrin / Loricrin / Keratin |
研究概要 |
表皮角化細胞は分化することにより、多層構造をもつ表皮を形成する。従来、表皮分化の役割は単なる物理的なバリアー形成と考えられてきた。しかし、表皮は病原微生物に常にさられていることから、分化機構は構造的な分化を制御すると同時に表皮免疫をも制御している可能性がある。皮膚免疫の研究はリンパ球を中心としたものであり、表皮角化細胞の免疫機能への関与はあまり検討されることはなかった。本研究ではStat5a-PPARγ経路に着目し、角化細胞の分化と表皮免疫の協調制御を明らかにすることを目的とした。(1)Stat5a-PPARγ経路による角化細胞からの抗菌ペプチドの産生制御:アデノウイルスベクターを用いて野生型のSTAT5a,PPARγを表皮角化細胞に発現させ、real-time PCR法にて抗菌ペプチドの発現を検討した。その結果、角化細胞は分化により抗菌ペプチドの発現を増加させることが明かとなった。 (2)Stat5a-PPARγ経路によるTLRシグナルの制御:まずTLR-2特異的なリガンドである、pam3csk4を用いて角化細胞を刺激し、細胞内シグナル伝達経路の活性化をWestern blot法にて検討したところ、JNK,p38,NF-κB経路が活性化されていた。続いて、TLR-2の発現がSTAT5a,PPARγにより制御されているかどうか、角化細胞にSTAT5a,PPARγを発現させTLR-2の発現をreal-time PCR法にて検討した。その結果、分化により角化細胞のTLR-2発現が亢進することが明かとなった。
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