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前立腺がんの造骨性骨転移の分子病態の解析

研究課題

研究課題/領域番号 06F06472
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分外国
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関大阪大学

研究代表者

米田 俊之  大阪大学, 歯学研究科, 教授

研究分担者 WANG Liyang  大阪大学, 歯学研究科, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2006 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2008年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード前立腺がん / 造骨性骨転 / 肥満 / レプチン / STAT3 / 骨形成 / 骨吸収 / 骨転移 / 骨代謝 / 骨痛 / 破骨細胞 / PTH-rP / プロトン
研究概要

近年日本において急増している前立腺がんは高頻度に造骨性の骨転移を示し、患者のQOLおよび生存期間を著しく低下させる。前立腺がん発生のメカニズムには未だ不明な点が多いが、危険因子として肥満が知られている。また、がん遺伝子Stat3の恒常的な活性化と前立腺がんの悪性度、あるいは転移能との関連が示唆されている。本年度では、前立腺癌の造骨性骨転移におけるStat3、ならびに肥満原因遺伝子の一つであるレプチンの関与について検討した。
[方法・結果]
ヒト前立腺がん細胞LNCaPに恒常的活性型Stat3(caStat3)を過剰発現させたLNCaP/caStat3を樹立した。培養LNCaP/caStat3細胞は、空ベクターを導入したLNCaP/EVに比べて、高い増殖能を示し、またヌードマウスの脛骨において造骨性に増大した。興味あることに、Western法により、LNCaP/caStat3はLNCaP/EVと比べて高いレプチン放出を示し、レプチンアンタゴニストにより増殖が抑制された。LNCaP/caStat3培養上清はヒト初代培養骨芽細胞HAOBの分化や中足骨での骨形成を促進したが、破骨細胞形成は抑制した。このようなLNCaP/caStat3培養上清の効果はレプチンアンタゴニストの添加により消失した。リコンビナントレプチン(1-4μg/ml)も骨芽細胞分化を促進し、破骨細胞分化を抑制した。免疫染色により、骨芽細胞および破骨細胞がレプチンレセプターを発現することが示された。
[結論]
がん遺伝子Stat3の恒常的活性化によるレプチンの産生増加が前立腺がんの造骨性骨転移の成立、進展に重要な役割を果たしていることが示唆された。また本研究により肥満と前立腺がん発生との関連の分子基盤の一端が明らかとなった。

報告書

(2件)
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] STAT3の活性化によるレプチンの産生増加は前立腺がんの造骨性骨転移を促進する2008

    • 著者名/発表者名
      王麗楊
    • 学会等名
      第11回癌と骨病変研究会
    • 発表場所
      癌研有明病院
    • 年月日
      2008-11-28
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] STAT3の活性化によるレプチンの産生増加は前立腺がんの造骨性骨転移を促進する2008

    • 著者名/発表者名
      王麗楊
    • 学会等名
      第26回日本骨代謝学会
    • 発表場所
      大阪国際会議場
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] Parathyroid Hormone-related Protein Induces Bone Pain through Stimulation of Proton-secretion in Osteoclasts2007

    • 著者名/発表者名
      Liyang Wang
    • 学会等名
      ASBMR 29th Annual Meeting
    • 発表場所
      Hawaii, USA
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2024-03-26  

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