研究課題/領域番号 |
06F06620
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 独立行政法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
長濱 統彦 独立行政法人海洋研究開発機構, 極限環境生物圏研究センター, 研究員
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研究分担者 |
ABDEL-WAHAB Mohamed Ahmed 独立行政法人海洋研究開発機構, 極限環境生物圏研究センター, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2008年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2007年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2006年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
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キーワード | 海生菌類 / 系統進化 / 深海環境 |
研究概要 |
1.Corollospora project:地中海エジプト沿岸から分離されたCorollospora属菌種のうち、Corollospora属2種、その無性世代Varicosporina属1種が新種であることが明らかになったので、Mycoscience誌に論文発表した。2.Cirrenalia project:日本とエジプトから分離収集された4種のCirrenalia様菌種を収集し、他5種のCirrenalia菌種と共に、LSUおよびSSU rDNA領域の塩基配列を決定した。1種のみ陸生種で残りは海生種である。その系統解析の結果、Cirrenalia属はDothideomycetes綱とSordariomycetes綱の両方の系統を含んでおり多系的集合であることが明らかになった。3.Annulatascus project:エジプトの水環境から分離されたAnnulatascus属様菌種LSUおよびSSU rDNA領域の塩基配列を決定した。その位置と形態学的特徴は本菌がAnnulatascaceae科に属することを示したため、新種として論文投稿準備中である。4.深海堆積物からの真菌類:深海堆積物から分離した菌類の一部はDNA配列と形態から新規性の高いものであった。これらは深海固有種であると考えられ、現在その特徴を調べている。分離した菌類のほとんどはMicroascaceae科とTrichocomaceae科に属していた。多くは生理活性物質生産菌であり皮膚糸状菌である。これは深海において得られる炭素源は多くが動物由来であるからと考えられる。うち2種の真菌は海生菌Halosphaeriaceae科であった。これは海洋固有種を深海堆積物から分離した初の報告である。
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