研究課題/領域番号 |
06F06715
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
認知科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
池上 高志 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授
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研究分担者 |
DOWMAN Michael C 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2007年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 言語進化 / 色 / MDL / EVOLANG / プロト言語 / 言語 / シミュレーション / 一語文 |
研究概要 |
今年度は、人の言語の獲得と進化に関する5つの異なるプロジェクトをすすめることができた。まず、プロト言語に関して、2006年にはじめたものを2007年には拡張し、いくつかの会議で発表することができた。これは繰り返し学習プロセスを使った言語ルールの進化のモデルによる、解析結果である。 これに関する仕事はひとつは会議の報告書に、もうひとつは国際学術誌Artificial Lifeに掲載予定である。 色に関する言語の進化に関わる実験的仕事(人を使った)は、2007年度も継続して行われ、ほとんど完成することができた。この仕事の成果はEVOLANG(言語の進化に関する国際会議)で3月に発表し、これはただちに出版予定(Biolinguisticsという雑誌に)である。 具体的な内容として、色のスペクトラムの言語によるカテゴリー分けが、恣意的なものであり変遷して行くものであることを認知実験を使って明らかにした。これに関する新しいプロジェクト(3番目の)として、コンピュータモデルを使ったものでは、人間の言語は考えられていた以上に内的な知識によって決定されていることを示すものである。 4番目のプロジェクトは、ベイズ生成のモデルを使った自然言語に関するもので、現在大きく発展させ、IEEE Transactions on Audio Speech and Language Processingにほとんど掲載可能な段階になっている(マイナーな変更を加えてということだが)。 5番目のプロジェクトは、MDL手法を文法理論に当てはめるというもので、現在この論文を投稿、審査中の状態である。
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