研究課題/領域番号 |
06F06724
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
信原 幸弘 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授
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研究分担者 |
O'DEA John W. 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 外国人特別研究員
O'DEA JOHN W. 東京大学, 大学院総合文化研究科, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 分析哲学 / 知覚経験 / 意識 / 主体性 / 感覚様相 |
研究概要 |
本年度の研究は、広範な分野に見られる新しいリサーチの誕生に注目し、それらの成果を分析し、これまでの感覚経験の研究に導入することを中心に行った。 1.ウェブ出版された『科学用語辞典』の「意識」の項目を担当した。そこで私は「意識」を人の主体的な表象システムだと定義するが、同時にその「主体性」の意味を単に「内的経験」のようなものと理解するのは恐らくあやまりであろうと指摘する。(4月) 2.オーストラリアの二大学、及び東京大学において、新しい研究発表を行った。我々が「意識」を理論づけようと試みる時、誰もが自動的に他者の意識(心)、すなわち他者の存在、を感知し、それに反応することから始める。私はそれが回避不可能な事実だとい点が重要な鍵を握ると考える。人間は感情的に社会性を持った動物だとされるが、知覚経験にもこの社会性が注入されていると私は議論を進めた。(8月) 3.フランスで行われた神経科学の国際会議では、この分野における最先端の研究を学ぶことで、主体性の問題を扱う手がかりを探った。クロアチアで行われた言語学国際会議にも出席し、同じ問題を言語学の分野から考える立場を考察した。(9月) 4.最後に、『オーストラリア哲学業績一覧』の出版編集者に依頼を受け、分析哲学の主な貢献者であるフランク・ジャクソン博士(オーストラリア国立大学)についての項目を現在執筆中である。
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