研究課題/領域番号 |
06F06735
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
形態・構造
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
竹井 祥郎 東京大学, 海洋研究所, 教授
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研究分担者 |
LANCIEN Frederic 東京大学, 海洋研究所, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2007年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | アペリン / アンジオテンシン / アンジオテンシン受容体 / ウナギ / 循環調節 / 体液調節 / 中枢作用 / 分子進化 / レニン・アンギオテンシン系 / 血圧調節 / 飲水行動 / 脳室内投与 / cDNAクローニング |
研究概要 |
Fredericは、まだ哺乳類で見つかって間もない新しいホルモンであるアペリンをウナギで同定して、そのホルモンを中枢に投写した場合の循環調節作用および浸透圧調節作用を調べるために来日した。また、アペリンは重要な循環調節、体液調節ホルモンであるアンジオテンシンと相互作用を持つことが示唆されていたため、アンジオテンシンの前駆体タンパク質であるアンジオテンシノゲンとアンジオテンシン受容体の同定も試みた。その結果、ウナギのアペリン、アンジオテンシノゲン、アンジオテンシン受容体すべてのcDNAをクローン化するととができた。さらにこれらの発現部位を同定し、魚類から哺乳類に至るこれら分子の進化の歴史を明らかにした。さらに、アペリンを合成してウナギの脳室内に投与し、血圧、心拍数、飲水、尿量と尿のイオン組成、血漿イオン濃度などに対する作用を調べる予定であったが、母校であるブレスト大学で就職が決まったため、本当にやりたかった生理学的実験を行うことなく帰国せざるを得なかった。 これまでに哺乳類以外でアペリンが同定されたことがなく、その作用もまだ確定されていない。しかし、ウナギではアペリンが脳内でかなりの量が発現しており、その生理作用を調べるうえで格好の動物であると考えられる。ブレスト大学ではウナギを使う実験ができないため、今後はウナギを無麻酔下で脳内に投与してその循環調節、体液調節作用を調べる系を確立している私どもが引き継ぎ、その生理作用を調べていく予定である。
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