研究課題/領域番号 |
06J02556
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
宮西 香穂里 京都大学, 東南アジア研究所, 特別研究員(PD) (90572389)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2008年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 米軍 / 沖縄 / 基地 / 軍隊 / ジェンダー / 文化人類学 / 女性 / 結婚 |
研究概要 |
本研究の目的は、米軍兵士と現地人女性との関係に注目するジェンダーの視点から、沖縄の米軍基地と地域社会との重層的関係について考察することである。本研究での米軍とは米海兵隊を意味する。その際に、1)交際・結婚、2)基地内就労、3)「基地の街」の3領域に焦点を当てる。 以上の研究目的にもとづいて、本年度はこれまで収集したデータの資料整理と分析を行い、博士論文の執筆を中心に研究を進めた。また、その成果は2009年3月末に、博士論文として提出することができた。現地調査の大部分は昨年度実施したが、必要に応じてフォローアップ調査も実施した。以下、具体的な研究実績である。 1.昨年に引き続き、随時、ジェンダー研究、軍隊と女性や沖縄の歴史と民俗などのテーマを中心に関連文献の収集と読解に努め、研究動向や必要な知識の習得を目指した。 2.インタビューのテープおこしを行い、これまで収集したデータを整理・分析した。必要に応じてフォローアップ調査も実施した。 3.大学のゼミで博士論文の構成を発表し、意見交換を行った。そこで得られた指摘に基づき、博士論文の構成を修正し引き続き博士論文の執筆を進めた。 4.博士論文の執筆を行なう傍ら、学会誌『文化人類学』へ論文を投稿、採択が決定され論文が刊行された。 5.本年度の最も大きな研究成果は、これまで行なってきた調査結果を博士論文としてまとめ、大学院に提出することができた点である。博士論文では、沖縄における米軍兵士と日本人女性との結婚と家族生活を男女双方の視点から捉え、そこに見られる軍隊と沖縄との間にある緊張関係や、その間で揺れ動く夫婦の姿を明らかにした。また。軍隊と地域社会との間に形成される重層的な関係にも着目し、軍隊を社会・文化的な文脈から捉え、そこで生きる人々の経験を某地内外から記述・分析した。
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