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イギリスの障害児教育におけるインクルージョン概念の探究

研究課題

研究課題/領域番号 06J02609
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 教育学
研究機関京都大学

研究代表者

窪田 知子  京都大学, 教育学研究科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードインクルージョン / インテグレーション / 特別なニーズ教育 / プロセス / 参加 / 排除 / 多様性 / 学校づくり / 「分離」 / 特別な教育的ニーズ(SNE) / ホール・スクール・アプローチ / ディスレクシア(読み書き障害) / イギリス / 特別支援教育
研究概要

平成19年度は、これまでの訪英で得られた資料を分析の対象として、イギリスの文脈に沿いながら、インクルージョン概念の整理と概念規定を行うことを目的としていた。そこで、インクルージョンについて理解する上で新たな視点を提供するセバらの「プロセスとしてのインクルージョン」というとらえ方に着目して考察を行った。その成果は、平成19年10月に行われたSNE学会で発表した。また、平成20年5月に同学会の研究紀要(SNEジャーナル)に投稿予定である。
本年度の研究では、インクルージョンの先進的な実践としてスキッドモアが紹介しているイギリス南西部のダウンランド校の実践例を取り上げ、同校が、学習上の困難をもつ生徒への対応を発展させていく中で、どのようにインクルージョンの実現をめざしていたのかを検討することを通して、「プロセス」としてインクルージョンを理解することの具体像の一端を明らかにした。またその過程が、統合という「状態」の実現をめざしていた従来のインテグレーションと、インクルージョンの相違をあらためて浮き上がらせるものであることを指摘した。「プロセス」としてインクルージョンを理解することにより、障害児を含めた多様なニーズをもつ生徒の存在を前提として、彼らを包摂する「不断の学校づくりの努力のプロセス」としてインクルージョンをとらえることが可能となり、通常学校教育のあり方そのものを問い直す議論としての視座を明確にすることができた。
さらに、昨年度に引き続き、京都市立高倉小学校との共同授業研究では、障害児学級を足場に学習する児童について、教師と協働で具体的な支援について考えた。また、日本学術振興会の許可を得て大阪府大東市教育委員会の非常勤巡回発達相談員を勤め、本研究の成果の普及にも努めた。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて 2008 2007 2006

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (6件)

  • [雑誌論文] 「特別支援教育に向けた自治体の取り組みに関する一考察(4)-平成19年度大東市の発達相談の取り組みについて-」2008

    • 著者名/発表者名
      窪田 知子
    • 雑誌名

      京都大学大学院教育学研究科教育方法学講座『教育方法の探究』 第11号

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] イギリスにおけるディスレクシア児への教育的対応をめぐる動向に関する一考察2007

    • 著者名/発表者名
      窪田知子
    • 雑誌名

      京都大学大学院教育学研究科紀要 第53号

      ページ: 233-245

    • NAID

      120000902492

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 知能検査の歴史的展開2007

    • 著者名/発表者名
      窪田知子
    • 雑誌名

      科学研究費補助金基盤研究(C)(2)学力向上をめざす評価基準と評価方法の開発 研究成果中間報告書(研究代表者:田中耕治)

      ページ: 41-50

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 特別支援教育に向けた自治体の取り組みに関する一考察(3)-平成18年度大東市の発達相談の取り組みについて-2007

    • 著者名/発表者名
      窪田知子
    • 雑誌名

      京都大学大学院教育学研究科教育方法学講座『教育方法の探究』 第10号(印刷中)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 授業づくりに活かすための授業記録の交流-こじか班の活動をもとに-2006

    • 著者名/発表者名
      窪田知子
    • 雑誌名

      科学研究費補助金基盤研究(C)(2)学力向上をめざす評価基準と評価方法の開発 研究成果中間報告書(研究代表者:田中耕治)

      ページ: 121-131

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] イギリスの特別なニーズ教育におけるインクルージョン概念の探究2007

    • 著者名/発表者名
      窪田 知子
    • 学会等名
      日本特別ニーズ教育(SNE)学会第13回大会
    • 発表場所
      筑波木学
    • 年月日
      2007-10-21
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [図書] 『続・時代を開いた教師たち』(仮)2008

    • 著者名/発表者名
      田中 耕治編著
    • 総ページ数
      12
    • 出版者
      日本標準
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [図書] 『新しい学力テストを読み解く』2008

    • 著者名/発表者名
      田中 耕治編著
    • 総ページ数
      22
    • 出版者
      日本標準
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [図書] 『よくわかるカリキュラム』2008

    • 著者名/発表者名
      田中 耕治編著
    • 総ページ数
      12
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [図書] よくわかる授業論2007

    • 著者名/発表者名
      田中耕治編著
    • 総ページ数
      12
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [図書] 人物で綴る戦後教育評価の歴史2007

    • 著者名/発表者名
      田中耕治編
    • 出版者
      三学出版(印刷中)
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [図書] 学校をよりよく理解するための教育学3 教育の内容と方法 (2)2006

    • 著者名/発表者名
      大田直子, 黒崎勲編著
    • 総ページ数
      10
    • 出版者
      学事出版
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2024-03-26  

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