研究課題/領域番号 |
06J02793
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
高分子化学
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研究機関 | 東京工業大学 (2007) 京都大学 (2006) |
研究代表者 |
稲木 信介 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | ジチアフルベン / 酸化重合 / チオケテンダイマー / 共役高分子 / サイクリックボルタンメトリー / 電荷移動錯体 / ヘテロ原子含有高分子 / ポリビニレン |
研究概要 |
本研究では、環状イオウ化合物の酸化二量化反応を利用した含イオウポリビニレンの新規合成法の確立と、さらにはその手法をイオウ以外のヘテロ元素に発展させ、種々のヘテロ原子含有ポリビニレンの合成を目的とした。まず、チオケテンダイマー類の酸化重合法をさらに確立されたものとすべく、これまでに行ってきたジチアフルベン類の酸化二量化重合を含め、その重合メカニズムや反応条件の最適化を検討した。最近の研究成果として、酸化二量化重合においてモノマーの溶解性や酸化電位等が重合反応性に大きな影響を及ぼすだけでなく、ポリマーの平面性をも変えられることが見出されており、様々な条件検討を行った。チオケテンダイマー類の酸化重合に関してはシリルチオケテンダイマーの酸化重合を取り上げ、詳細に重合検討を行うと共に、紫外可視吸収スペクトルやサイクリックボルタンメトリー測定からポリチオケテンダイマーの持つ光学特性や電気化学特性について様々な知見を見出した。さらにこのイオウ原子含有ポリビニレンに対し、電子受容体と電荷移動錯体の形成について調べ、得られた錯体の導電性が大幅に向上することが見出された。また、高次構造を制御し、さらなる特性向上を目指し、含イオウポリマーの積層化についても様々に検討した。 平成19年度、これらの結果に関連する4報を学会誌上に発表した。
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