研究課題/領域番号 |
06J03169
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
応用経済学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
川村 哲也 京都大学, 経済学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2008年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 制度 / 経済学実験 / シミュレーション / 心理学 / 推論 / 企業提携 / 多市場接触 / 再起推論 / 協力ゲーム / ハイエク / 社会的ジレンマ / 提携構造 / エージェントベースシミュレーション / 補完性 |
研究概要 |
本年度は、学位論文「主体相互のbeliefから形成された制度の理論」の執筆に勤めた。学位論文は、5月に授与される見込みである。研究内容については、学位論文の2章を構成する、相互知識に基づいた制度を定義し、その機能に論じた論文を、Evolutionary and Institutional Economicsに投稿した。学位論文の3章では、プレイヤの認知システムとして捉えられる制度の分析にとって有用と思われる心理学、行動経済学、人類学、理論生物学のサーベイを行った。このサーベイは、更なる精緻化を行い、半年をめどに投稿する予定である。また、学位論文の4章に収録されている「他市場接触の制度変化」は、この3年間でデータを収集し、解析したものを文章化したものである。この文章は、既に、共同研究者と共に精緻化し、2本の論文に再構成した。そのうちの1本は既に投稿済みである。学位論文5章に収録されている「多人数囚人のジレンマにおけるヒッチハイク現象」と題するシミュレーション研究は、共同研究者と共に追加シミュレーションと解析を行っており、半年以内に投稿する予定である。本年度の学位論文の執筆作業に伴い、これまでの三年間の研究の総括と、今後の課題が浮き彫りになった。特に、学位論文の2章で行った、プレイヤ間のbeliefの入れ子として制度を見做し、現実の制度を説明する試みに着手しなければならない。また、この制度の定義についても更なる精緻化が必要であることを強く認識した。
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