研究課題/領域番号 |
06J03285
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
生体関連化学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
林 剛介 大阪大学, 理学研究科, 特別研究員(DC1)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2008
|
研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
|
配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2008年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | 翻訳活性化 / アンチセンス / PURESYSTEM / GFP / aptamer / azobenzene / photoswitch / SPR / in vitro selection / L型DNA / SPR imaging / PCR / SNP |
研究概要 |
生体内で遺伝子発現を抑制する方法としてRNAi法やアンチセンス法がある。これらの方法ではmRNAに対して相補的な配列を持つ一本鎖RNAあるいはDNA(アンチセンスオリゴ)が機能の中核を担っている。アンチセンス法ではアンチセンスオリゴがmRNAと相補鎖を形成した後、RNase HによってmRNAの切断が起こる経路、または、相補鎖形成が翻訳開始複合体の形成を阻害する経路のどちらかでタンパク質の翻訳を抑制する。このように、遺伝子発現を翻訳段階で抑制する方法論は確立されてきているが、逆に、遺伝子発現を促進させる方法論はまだほとんどない。今回我々は、RNase Hが存在しない無細胞翻訳系で、GFPメッセンジャーRNAの翻訳領域に相補的なアンチセンスオリゴが、翻訳反応を促進させることを見出した。 我々は、再構成系の無細胞翻訳系であるPURESYSTEMを用いて、GFPの翻訳反応を行った。この反応系中に、GFPのmRNAに対するアンチセンスオリゴを加えると、リボソーム結合サイトや開始コドン付近にハイブリダイズするものは、翻訳されるGFPタンパク量の低下を示したのに対し、より下流にハイブリダイズするアンチセンスオリゴのいくつかは、1.5〜2倍程度の翻訳量の上昇を促す事が確認された。これは、アンチセンスオリゴのmRNAの複合体形成が、より翻訳開始複合体の形成に有利なmRNA構造を誘起したためだと考えている。これからより詳細に調査して行きたい。
|