研究課題/領域番号 |
06J03644
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
金城 美幸 立命館大学, 先端総合学術研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2008年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | シオニズム / 1948年 / ナクバ / 歴史記述 / パレスチナ / イスラエル / イスラエル:パレスチナ / ナショナルズム / 現代史 / 地域研究 |
研究概要 |
今年度、主な研究拠点をエルサレムに置くことで、パレスチナとイスラエルの歴史認識において最大の論争を呼んでいる歴史的出来事である、「1948年戦争」についてのイスラエル国内におけるヘブライ語研究文献を大量に入手することができた。これらの研究において採用されてきた方法論を分析する上で不可欠なのが、これらが基づいているヘブライ語一次史料を検証することである。こちらについても、本研究に必要な資料の大部分を、国家アーカイヴスから収集することができた。 これらの史資料を用いて、本年度に到達したのは、1980年代以降イスラエルに登場した「新しい歴史学」以前に生み出されていたイスラエルの歴史記述の方法論の内在的展開の過程を検証することができたという点てある。この到達によって、本研究の目的である、イスラエル社会の支配的イデオロギーであるシオニズムの生成過程を検証する作業を行うことができた。この作業において、シオニズム・イデオロギーを作り上げるうえで、シオニズム運動以降イスラエルにおいて新たに立ち上げられた歴史研究が果たした役割を明確化した。この点は、これまでの日本におけるイスラエル研究に存在してこなかった新たな視点を提供するものだと考える。 本年度の研究の到達は、まだ発表の機会を見ていないが、2009年9月には立命館大学先端総合学術研究科紀要『Core Ethics』への投稿によって発表をすることを予定している。
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