研究課題/領域番号 |
06J04590
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
阿部 健一 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2008年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | C型肝炎ウイルス / ウトルス複制 / レプリコン / 宿主因子 / ウイルス複製 / 栄養成分 / 遺伝的多様性 / 複製効率 / 遺伝的変異 / スタチン剤 / 無血清培地 |
研究概要 |
C型肝炎ウイルス(HCV)のRNA複製を研究する上で、宿主細胞となりうる細胞はHuH-7細胞のみであり、これまでの知見が普遍的な現象であるかどうか検証する事は不可能であった。しかし、我々が2007年に報告したQ1112R,K1609Eという2種類の適応変異を組み合わせる事により、HuH-7細胞とは異なるヒト肝がん細胞「Li23細胞」で持続的かつ効率的に全長HCV RNA複製が起こる系を構築した。また、レポーター遺伝子を有しているため、ルシフェラーゼ活性を測定する事で簡便にHCV RNA複製レベルを定量化できる。さらに、JFH-1感染系も成立する事が明らかとなった。これらの評価系は、当教室が樹立したHuH-7細胞由来のOR6細胞と同様、抗HCV剤のスクリーニングに有用であると同時に、HCV RNAの複製機構ならびにHCVの感染・伝播経路の解明ためにも役立つと考えられる。 また、HCV RNA複製に影響を与える宿主遺伝子として、ATMやChk2、CyPAを同定した。その中でも、これまでに、CyPBはHCV NS5Bと結合し、複製に必要である事が報告されていたが、shRNAを用いた実験では遺伝子型1b、2a型の複製にはCyPAが複製に必須であり、NS5BとCyPAとの相互作用も強く認められなかった事から、CyPAとNS5Bとの相互作用以外の因子が重要であると示唆された。 アラキドン酸に抗HCV効果がある事はこれまでに報告されていたが、その機構というのはよくわかっていない。我々はアラキドン酸代謝物であるHETEに抗HCV効果がある事を明らかにした。その中でも5(R)-HETEが最も強くHCV RNA複製を抑制したことから、新規抗HCV剤候補として有望であると考えられる。
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