研究課題/領域番号 |
06J05945
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
社会学
|
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
赤江 達也 慶應義塾大学, 文学部, 特別研究員(PD) (30823819)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2008
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
|
キーワード | 社会学 / 宗教学 / 政教分離 / 神社 / 追悼 / 慰霊 |
研究概要 |
1 研究活動の概要 本研究の目的は、近代日本における国家の儀式空間、とりわけ「神社」という空間とそのなかを通過していく「身体の経験」に定位しながら、「習俗/宗教/政治」といった領域(区分)をめぐる日本近代的な問題のあり方を解明することである。第2年度にあたる平成19年度には、初年度の準備作業をふまえつつ、文献調査とフィールドワークを行った。文献調査としては、主に、戦前期の内務省によって制定された「神社祭式行事作法」、およびそれをめぐって形成された作法書群の収集を行った。フィールドワークとしては、台湾の台北と高雄において、戦前期に建設された植民地神社の遺跡の調査を行った。現在はその成果を論文にする作業を行っている。 2 研究実績の概要 本研究課題に関連する第2年度の具体的な研究実績としては、「政教分離訴訟の生成と展開-戦後日本における市民運動と「戦争体験」-」(浜日出夫編『戦後日本における市民意識の形成-戦争体験の世代間継承-』、慶應義塾大学出版会、2008年1月)を挙げることができる。この論文は、上述の研究目的の一部である「宗教と政治の系譜学」に関連するものであり、「宗教と政治」の戦後日本における展開を、政教分離訴訟という市民運動を取り上げながら検討したものである。そこでは、政教分離違反を問題化する論理と実践を記述・分析することを通じて、戦後日本社会における市民運動と「戦争体験」の関連性を明らかにした。
|