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有機-有機相互作用を利用した周期メソポーラスカーボンの創製とナノ空間の高機能化

研究課題

研究課題/領域番号 06J06226
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 構造・機能材料
研究機関関西大学

研究代表者

田中 俊輔  関西大学, 工学部, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードメソポーラスカーボン / 薄膜 / ソフトテンプレート法 / レゾール樹脂 / ブロックポリマー / 熱硬化性樹脂 / 熱分解性高分子
研究概要

メソポーラスカーボンは,界面活性剤を鋳型として合成されたメソポーラスシリカを鋳型に,細孔内に炭素源を充填するように有機化合物を炭化することによって,元のシリカの細孔配列と周期性を反映した構造をもって得られる.しかし,シリカ細孔内での炭素化には,ショ糖などの炭素源を濃硫酸で脱水,炭化を繰り返し行う必要,並びにシリカの鋳型をフッ化水素酸で除去する必要があり,合成が多段階にわたりコストと時間がかかる.また,シリカを鋳型に用いる合成方法では,最終的に得られるカーボンの形態制御は困難であると考えられる.本研究では,易分解性高分子Pluronic F127と熱硬化性有機構成成分レゾルシノールおよびフロログルシノールとの複合体形成によるメソポーラスカーボンの薄膜形態制御に取り組んだ.レゾルシノールのみを炭素源とした場合,周期構造は確認されたが,均一薄膜を基板上に塗布することが困難であった.また,フロログルシノールのみを用いた場合では,周期構造のない均一薄膜が得られた.レゾルシノールとフロログルシノールをさまざまなモル比で用いることで周期構造を有する均一薄膜を得ることができた.また,塗布条件ならびに炭化条件によって,数十nmから数百nm程度の均一薄膜を得ることができた.また,反射X線小角散乱法(GISAXS)を用いて,薄膜がFmmm構造を有し、基板に対して(010)配向していることを明らかにした。より高温で炭化処理することにより,周期構造が収縮することを明らかにした.窒素吸脱着等温線は,メソポーラス物質に特有のIV型に分類され,吸/脱着等温線のヒステリシスが確認された.400度で炭化した薄膜の細孔径は3.7nm(DH法)であり,BET比表面積は436m^2/gであった.分離吸着,触媒,エネルギー貯蔵,キャパシターやセンサーなどの電子部品としての応用が期待できる.

報告書

(1件)
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Mesophase Control of Mesoporous Silica Thin Films by Vapor Phase Preparation2006

    • 著者名/発表者名
      田中 俊輔
    • 雑誌名

      Chemistry Letters 35・8

      ページ: 928-929

    • NAID

      10018187948

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Structure of Mesoporous Silica Thin Films Prepared by Contacting PEO_<106>-PPO_<70>-PEO_<106> Films with Vaporized TEOS2006

    • 著者名/発表者名
      田中 俊輔
    • 雑誌名

      Chemistry of Materials 18・23

      ページ: 5461-5466

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 有機鋳型を用いたポーラスカーボン材料の合成法の開発2006

    • 著者名/発表者名
      西山 憲和
    • 雑誌名

      ケミカルエンジニアリング 51・8

      ページ: 602-607

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2024-03-26  

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