研究課題/領域番号 |
06J06673
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
加藤 哲久 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 単純ヘルペスウイルス / Us3プロテインキナーゼ / プロテインキナーゼ / 模倣 |
研究概要 |
【研究の目的】 本研究は、単純ヘルペスウイルスのプロテインキナーゼUs3が、AGCキナーゼファミリー(Akt、PKAなど)を模倣しうるという仮説の検証および、Us3新規標的因子の機能解析を目的とした。 【結果】 1)Akt標的因子であるBad,AFXが、Us3の標的因子となりうることが明らかとなった。 2)Us3のSer-147はUs3自身およびPKAによってリン酸化され、そのプロテインキナーゼ活性が制御されることが明らかとなった。 3)全てのヘルペスウイルスに保存され、ウイルス侵入に必須であるglycoprotein B(gB)は、Us3およびPKAにリン酸化され、その機能発現が制御されることが明らかとなった。 【意義】 Us3プロテインキナーゼはウイルス特異的な酵素であるため、新たな抗ウイルス剤の標的として理想的である。したがって、本研究で得られたUs3自身の活性制御の解明は、そのままUs3阻害剤開発の基礎的なデータとなりうることが期待される。 また、これらの解析を実施するために確立された1)簡便かつ敏速なリン酸化部位の同定法、2)あらゆる変異導入が可能な新型のDNAウイルス改変系は、今後のHSV研究に貢献することが期待される。
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