研究課題/領域番号 |
06J07017
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
土木材料・力学一般
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研究機関 | 公立はこだて未来大学 |
研究代表者 |
國田 美穂子 公立はこだて未来大学, システム情報科学研究科, 特別研究員DC1
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2008年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | アクチン繊維 / エバネッセント光 / 変形 / 滑り運動 / 高さ変動 / 高さ方向の運動 |
研究概要 |
本研究は、in vitro運動アッセイ系におけるアクチン繊維の滑り運動を三次元で計測し、その運動メカニズムを明らかにすることを目的とした。このとき、ガラス面近傍から離れるにしたがって場の強度が指数関数的に減衰するエバネッセント場を用いて蛍光標識されたアクチン繊維を観察・記録することで、アクチン繊維の三次元での位置座標が追跡された。 その結果、滑り運動しているアクチン繊維は、ガラス面から150nm程度の高い位置を上下方向に変動しながら、時々ミオシンヘッド近傍の高さである70nm程度の低い位置に移動することを繰り返していた。この低い位置への移動頻度は、ATP濃度の上昇に伴って高くなった。他方、滑り運動していないアクチン繊維では、そのような高い位置と低い位置とを移動する現象は見られなかった。これらにより、アクチン繊維が高い位置から低い位置へと移動し、アクチン繊維が低い位置にあるときにアクチン繊維とミオシンとが作用したと考えられる。このアクチン繊維とミオシンとの作用前後でのアクチン繊維の上下方向の変位は、ミオシンと作用せずに高い位置で上下方向に変動しているときの高さの変位に比べて大きいことが示された。これは、アクチン繊維がミオシンと作用する以前からその変位量に変化を生じていたことを示す。また、滑り運動しているアクチン繊維が上下方向に大きく変動していることから、アクチン繊維が滑り運動中にミオシントの作用に際して変形していることが考えられる。
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