研究課題/領域番号 |
06J07055
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
生態・環境
|
研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
横溝 裕行 横浜国立大学, 大学院環境情報研究院, 特別研究員PD
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2008
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | 外来種 / 絶滅確率 / 個体群存続可能性分析 / インパクト / 最適管理 / 動的計画法 / 予算 / 密度 |
研究概要 |
1.外来種の最適管理戦略:外来種の密度と環境に与える経済的インパクトの大きさの関係を知る事の重要性 外来種が在来種や環境に与える影響は外来種の密度に依存するが、単純に外来種の密度に正比例するとは限らない。外来種の影響を小さくするための管理努力量の最適値を計算した。この最適管理努力量は、外来種の密度と環境に与える経済的インパクトの大きさの関係に依存する。最適管理努力量がどのように密度-インパクトの大きさの関係に依存するのかを動的計画法を用いて解析した。もし、密度-インパクトの大きさの関係を誤って仮定してしまうと、管理努力量が最適値よりもずれてしまうことにより経済的コストを伴う。この経済的コストを求めることにより、密度-インパクトの大きさの関係を正確に調査研究する事の重要性を明確にした。成果をまとめ、英文国際雑誌Ecology Lettersに投稿予定である。 2.ブラジル・セラード保護区におけるカタジロフキンチョウ(Neothraupis fasciata)の個体群存続可能性分析と最適保全戦略 個体群存続可能性分析は単一種の保全管理における意思決定に広く用いられている。しかし、保全に伴う経済的コストを明示的に取り込んで最適な保全手段を選び出すという事はあまり行われていない。本研究では、ブラジル・セラード保護区のおけるカタジロフウキンチョウ(Neothraupis fasciata)の最も経済効率の良い保全手段を解析した。巣の保護、植生回復、Fire Managementなどをある予算の中で最も絶滅確率を下げる事の出来る保全手段の組み合わせを個体群存続可能性分析により求めた。個体群存続可能性分析はVORTEXを用いて、100年間に絶滅する確率を計算した。最適な保全手段は巣の保護とFire Managementとを組み合わせることであることが明らかになった。これらの成果をまとめ、英文国際雑誌Biological Conservationに投稿した。
|