• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

雄が4つの繁殖戦術を持つタンガニイカ湖産魚類の代替戦術と精子競争に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06J07328
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 生態・環境
研究機関大阪市立大学

研究代表者

太田 和孝  大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2006 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードシクリッド / 種間比較 / 代替繁殖戦術 / 精子競争 / 精子形質 / Telmatochromis vittatus / 雄間競争
研究概要

私は、一昨年・昨年に複数の代替繁殖戦術を持つタンガニイカ産カワスズメ科魚類Telmatochromis vittatusの雄の精子形質についての研究を行った。この研究は、精子の形質はこれまで言われてきたことに加えて、「受精場所」の影響を受けることを新たに発見した(なお、この研究結果はEthology誌に投稿し、現在リバイス中である)。私は、この結果が一般的な現象であり、体外受精生物の精子形質は、配偶システムの進化と共に変異してきた受精場所の影響を大きく受けて進化してきたであろうという仮説を立てた。
そこで、本年度は配偶システム・受精場所が様々な複数の種を対象に精子形質と受精場所の関係を調べた。この調査において、24種の行動観察・精子形質・DNAサンプルを採集した。現在、これらのサンプルを解析している最中である。具体的には、精子の寿命と運動性を撮影したビデオから測定し、鞭毛の長さをホルマリンサンプルから計測している。また、父性判定をおこない、どれぐらいの雄が1回の配偶に参加しているのかということを測定し、精子競争のリスクを評価している。
これまでみられる全体的な傾向として、口内で受精が起こる種は精子の寿命が長いこと、基質で受精が起こる種は、受精場所と代替繁殖戦術との交互作用が精子の形質に影響を与えるように思われる。また、代替繁殖戦術を持つ種の精巣は非常に重いということが分かった。しかし、この傾向に矛盾する種も見られる。現在は父性判定が進んでいないため、行動観察によってのみ精子競争のリスクを評価している。それゆえ、この結果は精子競争のリスクは正しく評価されていない状態でものである。今後は父性判定を進めていく。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Reproductive tactics and sperm competition in a shell-brooding cichlid fish, Telmatochoromis vittatus (Cichlidae), in Lake Tanganyika2007

    • 著者名/発表者名
      Kazktaka Ota
    • 雑誌名

      大阪市立大学学位論文

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] 複数の繁殖戦術を持つカワスズメ科魚類の精子競争2008

    • 著者名/発表者名
      太田和孝, 幸田正典
    • 学会等名
      日本生態学会第55回大会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2008-03-15
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2024-03-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi